「第九」の動画視聴2022年12月29日 11:00



 今年は、年末の「第九」演奏会を全てパスしたので、ニコニコ動画のライブ配信を視聴することに。“カメラ40台の同時配信”というのが東響+ニコ動の謳い文句。好きなカメラアングルに切り替えることができたけど、結局はニコ動任せの演出に落ち着いた。
 ノットの指揮は、いつものように熱く燃える演奏。速度や音量の伸び縮みが大きく、早足で揺らぎが際立つ。
 視聴はパソコンからUSB接続でアンプを経由しスピーカーへ出力した。しかし、音響装置が貧しい。緩急はそれなりに追いかけることができるものの、強弱の再生が苦しい。まずもって会場の空気が伝わってこない。一番大事な臨場感に難がある。
 動画が生演奏の代わりにはならないのは当たり前。動画は生演奏を聴いた後の覚書のように用いるもの。最後までもどかしさがついてまわったが、東響の熱演、好調な独唱陣、安定の東響コーラスなどは確認できた。
 編成は思ったよりコンパクト。最近の「第九」の演奏は、10型とか12型の弦が一般的なようだ。第1ヴァイオリンのトップは小林壱成、隣に水谷晃、後ろにグレブ・ニキティンとコンマス3人が揃った。チェロトップには笹沼樹が座っていた。ほかにも何人か客演がいたようだ。この時期、各オケともメンバーのやりくりに際しては、相互扶助ということだろう。

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