プリントマジック2022年12月25日 15:23



 長年、年賀状の作成・管理・印刷は、無料のソフトである「プリントマジック」を使ってきた。操作はシンプルで説明書などなくても直観的に分かる。ソフトを立ち上げると、住所録、文面、宛名印刷、文面印刷などの大きなアイコンが並んでおり、アイコンをクリックすればそれぞれの作業が簡単にできる。
 ところが、今年、パソコンを買い替えたときに、最新バージョンを入手しようと開発者である(株)アルファブレンドの公式サイトを訪れたら「2020年12月末日にAdobeAIRランタイムのサポートが終了となりました。それにともないPrintMagicもインストールや使用することも不可能となりました。」とあってダウンロードができない。

 あれあれ、住所録のデータや作成した幾つかの文面が使えなくなるのは非常に困る。仕方ないので、壊れかけのパソコンから本体ソフトとデータを新しいパソコンにコピーしておいた。なお、AIRランタイムはアドビからハーマンインターナショナルに移管され、最新版が公開されていたので、それをインストールした。結果、ハーマンのAIR上でも旧バージョンの「プリントマジック」は動作してくれた。それで、今年も無事、年賀状が出来上がった。

 そういえば、日本郵便が提供していた「はがきデザインキット」のインストール版もAdobeAIRランタイムが必要で、Adobeのサポート終了をきっかけにインストール版は廃止となり、Web版のみとなったらしい。迷惑な話だ。
 年賀状のクオリティを求めるなら、有料ソフトの「筆まめ」とか「筆ぐるめ」などを使えばいいし、今ではWeb経由での作成ツールもある。しかし、そこそこ手軽にということであれば、「プリントマジック」は便利である。
 その後、少し調べてみたら「プリントマジック」のVer.4.0.0(2010年)は、Vectorからまだ落とせるようだ。「プリントマジック」の開発は既に終わっているが、探せば他にもダウンロードが出来るサイトがあるかも知れない。ハーマンインターナショナルのAIR上で、これらVector等の「プリントマジック」が動作するかどうか不明だが、何せ使いやすいソフトだから、試してみる価値はあると思う。