ゴジラ×コング 新たなる帝国2024年05月06日 15:46



『ゴジラ×コング 新たなる帝国』
原題:Godzilla x Kong:The New Empire
製作:2024年 アメリカ
監督:アダム・ウィンガード
脚本:テリー・ロッシオ、サイモン・バレット他
音楽:トム・ホルケンボルフ、
   アントニオ・ディ・イオーリオ
出演:レベッカ・ホール、ダン・スティーブンス、
   ケイリー・ホトル


 はじめから予想はしていたもののハチャメチャな怪獣バトル映画。ゴジラとキングコングをコラボしたハリウッド版『ゴジラvsコング』の続編、今回はモスラも参戦する。レジェンダリー製作の「モンスターバース」シリーズの第5作目。

 監督、脚本、キャストは前作と同様だから物語は連続している。といっても基本は怪獣同士のプロレスが売り物。物語はいつも通り添え物、紹介する必要もない。それにしてもハリウッド版の怪獣バトルは、飛んだり跳ねたりと軽々しく忙しいのが何度観ても気になる。

 東宝のゴジラ映画は『ゴジラ-1.0』まで30作を数え、近年はか弱き人間が禍々しいゴジラの脅威に立ち向かうという物語重視のシリアス路線に回帰しているが、レジェンダリーのそれは怪獣対怪獣の闘いを物量作戦でもってこれでもかと描く。昭和の東宝『怪獣大戦争』や『怪獣総進撃』をハリウッド流にリブートしたようなものだ。

 前々からゴジラ映画は深刻さと軽薄さという二路線が並立していた。今あるように資金些少の日本は含蓄に富む物語で、大資本のハリウッドはド派手な怪獣プロレスで、このまま勝負すればいいのではないかと思う。
 ゴールデンウィークということもあって劇場は混んでいた。全米でも大ヒット中らしい。ハリウッド版は頭を空っぽにさえすれば暇つぶしに丁度いいかも。

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