消防出初式2024年01月06日 13:26



 穏やかな天気のもと、散歩の途中の公園において消防出初式に出くわした。観客席が設置されていたので見学することに。ウーハン・コロナのせいで4年ぶりの本格的な出初式だという。広場を数百人がぐるっと囲んで見守る。

 優良消防団員や一般消防功労者の表彰のあと、防火防災協会長や県市会議員など来賓の挨拶があり第一部が終了。第二部は中学・高校のバトン部演技、消防総合演技、一斉放水と進み閉会した。消防総合演技は、車の正面衝突事故を想定し、救助活動と消火の模擬を披露。大勢の子供たちは、みな興味津々で通路の前に移動したり、パイプ椅子から身を乗り出して見ていた。十数本のホースを使った一斉放水はなかなかの迫力だ。

 出初式が終わり、明日は松の内もあける。今年は新年早々から大きな地震や事故が重なり、不穏な年明けとなってしまった。このさき災いが収束し平安な日々が続くことを祈るばかりである。

せせらぎ緑道2024年01月10日 14:10



 交通量の多いバス通りから一本入ったところに小川が流れている。バス通りに並行し東西に流れる本川と、途中から寺の横を北に向かう支川とに分かれている。小川といっても自然の川ではなくて、市街化に伴い汚染されてしまった水路を親水空間として再生したものらしい。

 流れる水は下水処理場によって高度処理され、自然の小川を模した蛇行するせせらぎと、川に沿った遊歩道が整備されている。本川も支川も歩くとそれぞれ30分くらいかかる。川の両岸には戸建てやマンションなどが切れ目なく並んでいるから解放感はあまりない。そのかわりバス通りの騒音はほとんど気にならない。

 小川は人工的に造られたものとはいえ、自然石や土管、樹木などの材料を巧みに使っている。水草が繁茂し、鯉や小魚、ザリガニなどの水生生物も生息している。さまざまな野鳥が寄り付き、街中では珍しいコサギを見かけることもある。水深は最大で30cmくらい、浅いところでは10cmもないように見える。整備されてからけっこう年数が経っているので自然の景色にも負けないくらいだ。
 川沿いの遊歩道は狭いながら草花が植えられベンチもあって、散策するに気持ちがよい。老人や子供、ベビーカーのお母さんたちが行き交っている。「自転車は降りてください」と案内されているのに、たまに自転車に乗ったまま走り去る怪しからん輩がいることが残念だけど。

 この「せせらぎ緑道」まで家からは距離があり気楽に利用できないが、通院のついでに散歩をしている。「鯉に餌をやるな!」との注意書きはないようだから、今度は餌持参で訪れてみようかと思っている。

ゴジラ-1.0/C2024年01月12日 19:56



 モノクロ版を観てきた。記念品のアートボードを頂いた。B5サイズで日米のポスター?が表と裏にデザインされている。

 『ゴジラ-1.0』の日米を中心とした興行収入は、100億円を突破するという大ヒット。このモノクロ版で再び勢いがつくかもしれない。平日の昼なのに映画館はほぼ満席だった。興収200億円は難しいとしても1億ドルの大台は超えそうだ。

 この作品、カラーで観てもモノクロで観てもやはりゴジラ映画のなかの傑作。モノクロ版では、元祖『ゴジラ』を強く意識してつくられたことが一層よくわかる。第一作を彷彿とさせる場面がいくつも出てくる。狂暴さも無類だ。次作ではゴジラがさらにパワーアップして登場するのだろうか。

2024/1/13 小泉和裕×神奈川フィル+金川真弓 ブラームスの協奏曲2024年01月13日 19:01



神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 みなとみらいシリーズ定期演奏会 第391回

日時:2024年1月13日(土) 14:00開演
場所:横浜みなとみらいホール
指揮:小泉 和裕
共演:ヴァイオリン/金川 真弓
演目:ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
   チャイコフスキー/交響曲第1番ト短調Op.13
          「冬の日の幻想」


 今年の初聴きは、神奈川フィルと金川真弓のブラームス。
 金川真弓は全く力みのない艶やかな音。第1楽章の重音も濁ることなく、はっきりとした輪郭を描きながら鳴らす。長いカデンツァは誰が書いたものか、ここからコーダまでは格別の情感を注ぎ込んで行く。第2楽章の弱音の綺麗なこと、繊細で品格のある音が連続する。第3楽章はオケと対話しつつ勢いを失わない圧巻のフィナーレだった。指揮の小泉和裕は、協奏曲であろうとなかろうといつものように暗譜。

 「冬の日の幻想」はチャイコフスキーが20代で書いた最初の交響曲、何度も改定した労作だという。「幻想交響曲」のように曲自体に物語性があるわけではない。第1楽章から親しみやすいメロディが続き、後期の交響曲に繋がる部分もある。第2楽章はアダージョで、弱音器を付けた弦楽器のうえを木管楽器が歌う。第3楽章はスケルツォ、中間部がワルツになっている。第4楽章は力強いフィナーレ、ここまで沈黙していたピッコロ、トロンボーン、チューバ、バスドラム、シンバルが一斉に鳴らされ、終幕ではフーガ風の進行さえみせる。しかし、曲としては民謡からワルツ、フーガ、行進曲などを放り込んだ若書きの作品であまり面白いとはいえない。ときどき演奏会のプログラムに取り上げられるが標題で得をしているのだろう。「冬の日の幻想」とは何ともロマンチックな響きだから。
 小泉さんの音楽は、熱いながらも無暗に煽ることなく端正にまとめあげる。音盤でも実演でも聴いたことのない曲なのに退屈することはなかった。オケは14型、コンマスは石田泰尚、アシストは東亮汰が客演していた。

N響の来期プログラム2024年01月14日 10:43



 おととい、NHK交響楽団の来シーズン(2024/9~2025/6)定期公演の曲目が発表された。NHKホールにおけるA、Cプログラムとサントリーホールで開催されるBプログラムである。

https://www.nhkso.or.jp/news/24-25_programs.pdf

 首席指揮者のルイージはリスト、ブルックナー、マーラーなどの大曲を披露する。名誉指揮者のパーヴォ・ヤルヴィと常連のソヒエフは、「イタリアのハロルド」や「レニングラード」などを振る。
 長老のブロムシュテットとフェドセーエフの指揮も予定されている。二人とも健康面の不安があるから昨年のような降板の恐れがないとはいえない。デュトアやアシュケナージのほうが元気そうだけど、N響としてはもう招聘するつもりはないのかも。
 定期初登場の指揮者も数多い。なかでもエストラーダやポペルカは一度聴いてみたいが、演奏会通いを減らそうとしているなかで、どうなることやら。