ネックスピーカー2023年10月03日 09:00



 邦画のセリフが聴きとれないことが多くなった。洋画は字幕があるからあまり不自由を感じないけど。音楽も再生装置を経由したものは個々の楽器が判別し辛い。小さな音は旋律を追うことが出来ない。音盤や放送、配信に向き合うのが億劫で、生演奏以外はほとんど聴かなくなってしまった。
 歳相応だから仕方ないものの不便といえば不便。ヘッドホーンやイヤフォンは外部の音が遮断され、耳に圧迫感があって長時間使用するのは難しい。で、ネックスピーカーを検討してみた。U字型をした首掛けスピーカーである。

 ネックスピーカーは、もともとSONYのアイデアだったと思う。いまでは家電、オーディオ専門、スピーカー専業、PC周辺機器メーカーが多くの製品をつくっている。
 もちろん高音質なものが望ましいが、重量や機能や装着感、そして肝心な価格を含めて判断しなければならない。結局、ネットでの評判や店舗での見聞を経て、PC周辺機器メーカーSANWA SUPPLYの400-SP090に決めた。

 重さは175gでネックスピーカーのなかでは中程度、装着してもあまり負担にならない。10時間ほどの連続再生が可能でバッテリーの容量もまずまず。モバイル用の充電器で給電しながら聴くこともできる。
 音質は低音がやや弱く音の迫力もそれほどでもないが、各音域ともクセがなく聴き疲れしない。人の声はよく聴きとれる。弱音での楽器の判別も容易になった。音漏れは当たり前にせよ耳元でスピーカーが鳴る仕組みだから音量を大きくしても知れている。
 防水仕様、低遅延コーディックを内蔵、マイクもついているからハンズフリー通話やテレワークにも対応している。もっともこれらの機能を活用することは殆どないが。
 YouTubeや録画した音楽番組の視聴が楽しくなった。邦画も躊躇なく観ることができる。今のところ大きな不満はなく快適である。

コメント

トラックバック