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    <title>おとといの記</title>
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    <language>ja</language>
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    <pubDate>Sat, 05 Sep 2026 21:35:19 +0900</pubDate>
    <item>
      <title>2026/9/5 原田慶太楼×神奈川フィル コープランド「交響曲第3番」</title>
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      <pubDate>Sat, 05 Sep 2026 21:12:52 +0900</pubDate>
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      <dcterms:created>2026-09-05T21:14:22+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
神奈川フィルハーモニー管弦楽団&#13;&lt;br&gt;
　みなとみらいシリーズ定期演奏会 第416回&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年9月5日（土）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：横浜みなとみらいホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：原田 慶太楼&#13;&lt;br&gt;
共演：テューバ／宮西 純&#13;&lt;br&gt;
演目：ガーシュウィン／キューバ序曲&#13;&lt;br&gt;
　　　J.ウィリアムズ／テューバ協奏曲&#13;&lt;br&gt;
　　　コープランド／交響曲第3番&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　原田慶太楼お得意のオール・アメリカン・プログラム。先ずは「キューバ序曲」から。&#13;&lt;br&gt;
　「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」を書いたあとのガーシュウィンが、キューバで休暇を過ごしたさいボンゴ、マラカス、クラベス、ギロといった現地の楽器を持帰り、これらをフィーチャーして作曲した「キューバ序曲」。初演時は「ルンバ」というタイトルだったが後に改題されたという。因みにクラベスは拍子木のように木の棒を打ち合わせる。ギロは瓢箪の表面を叩いたりこすったりして音を出す。&#13;&lt;br&gt;
　ラテンのリズムにのせて急－緩－急－コーダという形式のシンフォニックな音楽。エキゾチックな旋律、打楽器が活躍する多彩な表情とリズム、そして豊かなサウンド、ラテンとクラシックとの融合である。今日の打楽器奏者は総勢9名、ボンゴやクラベスなどは最初から最後まで身体を揺らしながら叩き続けた。原田はコーダに入るとオケ全員を立奏させ、自らは客席の方を向いて盛り上げる。如何にも原田らしいノリノリの演奏だった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　次いでジョン・ウィリアムズの「テューバ協奏曲」、ソロは首席の宮西純。「テューバ協奏曲」というと同じウィリアムズでもレイフ・ヴォーン・ウィリアムズのそれが有名だけど、どちらにせよテューバをソロにした楽曲は珍しい。&#13;&lt;br&gt;
　ジョン・ウィリアムズはもちろん映画音楽の巨匠。しかし、この音楽が映画音楽的かというとそうではない。ここではポップスの語法とクラシック形式との融合だが、分厚いオーケストレーションに頼るのではなく、オケの中からソロを際立たせる管弦楽法を上手く使う。低音楽器であるテューバの通り道をちゃんと確保しつつ、フルートやイングリッシュホルンなど木管と対話する奥行きのある音楽で、オーケストラに精通した作品となっている。&#13;&lt;br&gt;
　ソロの宮西純は超絶技巧を駆使しながら音はまろやかで甘い。テューバとは思えないほど軽々と吹く。演奏後、客席からは大歓声、オケメンバーからは拍手喝采で、何度も舞台へ呼び戻されていた。アンコールは映画音楽のような情感のこもった曲で弦楽合奏とともに演奏した。途中、石田組長のソロと掛け合う。休憩時に掲示をみると映画『ミッション』からエンニオ・モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」だという。宮西純の名人芸であった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　後半はコープランドの最後の交響曲「第3番」。アメリカ音楽というと実演では先のガーシュウィンかバーンスタインが多く、次いでこのコープランドかバーバーあたりだろう。コープランドでいえば「ロデオ」や「アパラチアの春」、ついこの間は「静かな都会」を聴いたけど交響曲のライブは初体験。&#13;&lt;br&gt;
　第1楽章はのどかで伸びやかな導入部から素朴な木管の主題が始まり金管のファンファーレによって頂点が築かれる。その後、弦楽合奏が優しいメロディーを紡ぎ、再び金管のファンファーレとなる。大地の雄大さを歌い上げるようにこれらが繰り返される。最後は冒頭の主題が戻って来て静かに結ばれる。原田はアタッカで第2楽章へ繋げた。&#13;&lt;br&gt;
　第2楽章はホルンの咆哮で幕を開けトランペット、トロンボーンが叫ぶ。激しく駆け回り西部劇のバックで流れていても可笑しくない。中間部は木管と弦楽器の穏やかな旋律で、スケルツォ的楽章におけるトリオであろう。終盤は金管の雄たけびと打楽器との掛け合いで終わる。ここで原田は十分な休みを入れた。&#13;&lt;br&gt;
　第3楽章は瞑想的なアンダンティーノ、不協和音が多用され「静かな都会」と重なる響き。中間部で舞曲的な曲調が挿み込まれたあと、冒頭が再現されそのまま切れ目なくフィナーレへと移っていく。結局、原田はこの楽曲を2部構成として提示した。&#13;&lt;br&gt;
　第4楽章は木管楽器の控え目な蠢きから始まり、その静けさのなかからフルートが「市民のためのファンファーレ」を奏で、金管と打楽器が加わり今度は「市民のためのファンファーレ」がほぼそのまま再現される。「市民のためのファンファーレ」はアメリカが第二次世界大戦に本格参戦した時期に作曲され、亡くなった兵士たちや時代を生きる普通の人々への敬意が込められている。のちにELPがロック・アレンジでカバーしたから余計有名になった。ファンファーレの旋律は木管楽器、弦楽器にも引き継がれ、変奏されながら盛り上がっていく。コーダはピッコロに先導された金管のファンファーレのなかティンパニ、太鼓、シンバルはもちろんウッドブロック、タムタム、鐘、クラベス、金床などの打楽器が打ち鳴らされ（ここでも打楽器奏者は総勢9名）、勇壮で感動的な結末となった。&#13;&lt;br&gt;
　原田にとってアメリカは第二の故郷だろう。その強味が発揮された。圧倒的なエネルギーのなかリズミカルな躍動と情感豊かなメロディを両立させ、爽快で生命力に満ちあふれた演奏で高揚感を与えてくれた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　コープランドは20世紀の作家だけど、ゲンダイ音楽の真っ只中にあって調性を維持し、明快なリズム、民俗的な旋律も採り入れ、平易で明朗な分かりやすい音楽をつくった。「交響曲第3番」は親しみやすく明快で、古き良きアメリカを想像させる曲だ。カウボーイ・ソングや讃美歌のような旋律があり、ヒロイズムや肯定主義、愛国主義といったイメージさえ浮かぶ。&#13;&lt;br&gt;
　与太話の類ながら、崩壊したソビエト社会主義共和国連邦が、ショスタコーヴィチに求めたのは、皮肉にもこういった楽曲だったのではないか。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>映画</dc:subject>
      <dc:subject>神奈川フィル</dc:subject>
      <dc:subject>米・中南米</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/8/23 ブリューズ×東響 ベルリオーズ「幻想交響曲」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/08/23/9872523</link>
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      <pubDate>Sun, 23 Aug 2026 21:43:49 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-24T11:34:57+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-08-23T21:44:46+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
東京交響楽団　川崎定期演奏会 第106回&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年8月23日（日）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：ミューザ川崎シンフォニーホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：ピエール・ブリューズ &#13;&lt;br&gt;
共演：ピアノ／角野 隼斗&#13;&lt;br&gt;
演目：角野 隼斗／ピアノとオーケストラのための「無我」&#13;&lt;br&gt;
　　　カプースチン／ピアノ協奏曲第4番 op.56&#13;&lt;br&gt;
　　　ベルリオーズ／「幻想交響曲」 op.14&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ピエール・ブリューズは東響とは2度目の共演らしいが初めて聴く。ピエール・ブーレーズと名前がちょっと似ていて紛らわしいが、そのブーレーズが設立したアンサンブル・アンタルコンタンポランの現音楽監督。&#13;&lt;br&gt;
　ソリストの角野隼斗は人気のピアニスト兼作曲家、とうぜん完売公演となった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　最初は角野自身の新作「無我」から。10分程度の小品で世界初演。&#13;&lt;br&gt;
　特徴的なリズムが全曲を通し絶え間なく脈動する。川の流れや森のざわめきなどにも聴こえる。あいだにはいかにも日本的な抒情が紛れ込む。角野はブリューズの振る軽快なオケとともに躍動した。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　続いて、カプースチンの「ピアノ協奏曲第4番」。オケの編成が変則で、10-8-6-4-3の小ぶりの弦5部とフルート、オーボエ、クラリネットの木管が各１本、それにティンパニとドラムセット。&#13;&lt;br&gt;
　楽曲はクラシック音楽というよりはジャズそのもの。オケはビッグバンドのようでピアノは即興演奏風。もちろん即興ではなくてカプースチンによって楽譜に書き込まれているのだろうけど、角野は洒脱にまるで音と戯れるごとく弾いた。終盤、カデンツァのあと長大なコーダに突入し、ピアノ、オケともテンションを高めていき興奮させてくれた。&#13;&lt;br&gt;
　カプースチンはウクライナ出身、モスクワ音楽院で学び、ピアノ曲を中心に200曲近い作品を書き（ピアノ協奏曲は全6曲）、2020年に亡くなっている。ショスタコーヴィチも「ジャズ組曲」などを書いているが、この作品、とても旧ソ連を生きてきた作家のものとは思えない。&#13;&lt;br&gt;
　演奏後、会場の１階、2階では何人かのおば様方がスタンディングオベーション、角野を熱烈に追っかけているご婦人たちがいたようだ。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　後半はベルリオーズの「幻想交響曲」。弦は16型に拡大し、第2楽章「舞踏会」で使われるハープ2台は舞台の最前列、指揮者の左右に位置した。&#13;&lt;br&gt;
　ブリューズは顔の下半分がヒゲに覆われ、一見すると格闘技の選手のよう。前半の協奏曲は軽妙に自由度高くオケをコントロールしていたが、「幻想交響曲」では外見通り、ねっとりと濃い演奏を繰り広げた。&#13;&lt;br&gt;
　たっぷり目のテンポで微に入り細を穿つように各声部にスポットをあて、ベルリーオーズの革新的な音響や音色をあぶりだした。テンポの揺らぎや強弱のアクセント、緩急を巧みに使いながらアイデアを一杯詰め込んだ演奏だった。やはりアンサンブル・アンタルコンタンポランの音楽監督は伊達じゃない。&#13;&lt;br&gt;
　東響もブリューズの要求に応え、柔らかで分厚い弦と透明で美しい木管、豊かな音量の金管、瞬発力のある打楽器でもって解像度の高い立体的な音楽をつくりあげた。&#13;&lt;br&gt;
　東響の「幻想交響曲」といえば過去にダン・エッティンガーやロベルト・アバド、川瀬賢太郎などの忘れられない演奏が幾つかあるが、このブリューズ×東響も「幻想交響曲」の名演録に記載されることになりそうだ。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>東響</dc:subject>
      <dc:subject>伊仏・南欧</dc:subject>
    </item>
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      <title>新日フィルの来期プログラム</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/08/16/9871247</link>
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      <pubDate>Sun, 16 Aug 2026 14:05:56 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-16T14:06:52+09:00</dcterms:modified>
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      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　新日本フィルハーモニー交響楽団の来シーズン（2027年4月～2028年3月）のプログラム速報が発表になった。&#13;&lt;br&gt;
　例年通りトリフォニーホールとサントリーホール（改修のため上期はオペラシティH）の同一プログラムによる「定期演奏会」が各７回、金曜と土曜両日にトリフォニーホールにて開催される「すみだクラシックの扉」が各8回である。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&lt;a href="https://www.njp.or.jp/wp-content/uploads/2026/08/2027-2028%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E9%80%9F%E5%A0%B12027-28.pdf"&gt;https://www.njp.or.jp/wp-content/uploads/2026/08/2027-2028%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E9%80%9F%E5%A0%B12027-28.pdf&lt;/a&gt;&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　音楽監督就任5シーズン目を迎える佐渡裕は、「定期演奏会」において就任以来取り組んできた「ウィーン・ライン」を継続する。「すみだクラシックの扉」ではイタリアとフランス音楽を取り上げる。&#13;&lt;br&gt;
　「定期演奏会」にはマリン・オルソップ、アンドレイ・ボレイコ、ジョナサン・ノットなどが客演するが演目としてはあまり興味がわかない。&#13;&lt;br&gt;
　唯一、名曲を中心に“音楽で世界の旅へ”をテーマに開催される「すみだクラシックの扉」において、大友直人がブルックナーの「交響曲第4番」と、宮田大をソロに迎えてエルガーの「チェロ協奏曲」を披露する。大友のブルックナーは珍しいし、得意のエルガーを宮田と協演するのも注目である。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>新日フィル</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/8/9 FSM:コンツ×日フィル ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第1番」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/08/09/9870103</link>
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      <pubDate>Sun, 09 Aug 2026 20:53:15 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-09T21:10:04+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-08-09T20:54:28+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2026&#13;&lt;br&gt;
　　日本フィルハーモニー交響楽団&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年8月9日（日）　15：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：ミューザ川崎シンフォニーホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：クリストフ・コンツ &#13;&lt;br&gt;
共演：ヴァイオリン／周防 亮介 &#13;&lt;br&gt;
演目：J.シュトラウス2世／喜歌劇「こうもり」序曲&#13;&lt;br&gt;
　　　ブラームス／ヴァイオリン協奏曲 ニ長調&#13;&lt;br&gt;
　　　ブラームス／交響曲第1番 ハ短調&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　&#13;&lt;br&gt;
　指揮のクリストフ・コンツはウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者から指揮者に転向した。来年からはリンツ・ブルックナー管および州立劇場の音楽監督になる。指揮者としてはまだ若手の40歳手前である。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ウィンナ・オペレッタの代表作「こうもり」序曲でスタート。喜歌劇のなかからワルツやポルカ、アリアがふんだんに引用されている。劇音楽のエッセンスがぎゅっと詰まっており、流麗な旋律、生き生きしたリズムなどシュトラウスの愉悦が一杯。コンツはウィーン・フィルで数えきれないほどこの曲を弾いてきたのだろう。ワルツの盛り上げ方など大袈裟なくらいで微笑ましい。満員のお客さんの面前で上々の滑り出しである。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　周防亮介が登場しブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」。ソリストにとっては管弦楽と一体となってシンフォニックな音楽を作り上げるとともに、管弦楽の厚い響きと渡り合うことになる。技巧的にも体力的にも大変な曲。一方で、ブラームスのハンガリー好きもあって、生真面目だけな演奏では面白くない。ジプシー音楽のような奔放さも必要で、ヴァイオリニストにはなかなかの難物である。&#13;&lt;br&gt;
　周防はあいかわらずの確かな技巧と艶やかな音色で、難曲を完全にコントロールした。ブラームス特有の重厚なオーケストラに対しても力負けすることなく、エネルギッシュな推進力と緩急の効いた強靭な表現によってブラームスを楽しませてくれた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　最後はブラームス「交響曲第1番」。休憩中にパート譜を覗いてみたら茶褐色に変色した年季の入ったもの。交響楽団にとっては最も重要なレパートリーの一つだから当然だろう。冒頭、ティンパニが雄渾に打ち込まれる。弦楽器の上行音型と管楽器の下行音型が歩みを進める。緩徐楽章は抒情的なメロディがオーボエ、クラリネットと受け継がれ、コンマス扇谷泰朋のヴァイオリンとホルンとが絡み合う。スケルツォ風の楽章は複雑なリズムとクラリネットの主題が印象的。フィナーレのアルペンホルンもどきの調べは、ブラームスがクララの誕生祝に書き送ったメロディである。最後は息の長い旋律からコラールを経てベートーヴェンのような堂々たる終結となった。&#13;&lt;br&gt;
　コンツは丁寧にオーケストラを管理し、日フィルの柔らかな弦とまろやかな木管、輝かしい金管を調合しながらクライマックスに向けてしなやかな音楽を聴かせてくれた。ただ、このブラームスの最初の交響曲は大見得を切って終わる曲だけど、その箇所だけコンツの間合いがいささか自然さを損なってしまったのが残念だった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　今年のフェスタ サマーミューザへの参加はこの日フィルで終了。日曜日のせいか厳しい暑さにもかかわらず完売公演だった。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>イベント</dc:subject>
      <dc:subject>日フィル</dc:subject>
      <dc:subject>ブラームス</dc:subject>
      <dc:subject>独墺</dc:subject>
    </item>
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      <title>2026/8/6 FSM:梅田俊明×昭和音大 ベートーヴェンと「春の祭典」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/08/07/9869700</link>
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      <pubDate>Fri, 07 Aug 2026 15:46:39 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-07T16:27:33+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-08-07T16:01:51+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2026&#13;&lt;br&gt;
　　昭和音楽大学管弦楽団&#13;&lt;br&gt;
　　テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ &#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年8月6日（水）　18：30開演&#13;&lt;br&gt;
会場：ミューザ川崎シンフォニーホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：梅田 俊明 &#13;&lt;br&gt;
演目：ベートーヴェン／序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調&#13;&lt;br&gt;
　　　ベートーヴェン／交響曲第4番 変ロ長調&#13;&lt;br&gt;
　　　ストラヴィンスキー／バレエ音楽「春の祭典」&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ミューザのお祭りには川崎市にある音楽大学、洗足学園と昭和音大が毎年参加する。&#13;&lt;br&gt;
　昭和音大は卒業生に対するキャリア支援の一環として、自前劇場であるテアトロ・ジーリオ・ショウワ専属のオーケストラを組織している。東京音大のTCMオーケストラ・アカデミーや桐朋学園のオーケストラ・アカデミーと同様、プロのオーケストラ奏者の養成を兼ねているのだろう。そのオケが大学オケと合同で公演する。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　まずは「レオノーレ 第3番」。ベートーヴェンの唯一の歌劇「フィデリオ」には4つの序曲が残されている。「フィデリオ」は難産で成功を収めるまで何度も推敲したから序曲もその都度書き直された。「レオノーレ 第3番」は、その４つ序曲のなかの、いやベートーヴェンの全序曲のなかの最高傑作といってよい。&#13;&lt;br&gt;
　アダージョで序奏が始まり、主部は構造物のように堅牢。展開部ではトランペットのファンファーレが舞台裏から聴こえる。再現部に入るとフルートの難所があり、弦楽器の快速のパッセージがコーダを導き、最後は熱狂的に盛り上がって終わる。&#13;&lt;br&gt;
　梅田俊明×昭和音大は広いダイナミックレンジと納得の緩急でもって大きなベートーヴェンをつくった。序曲というよりは交響詩のよう。トランペットやフルートのソロも美しい。梅田は華奢で温厚な紳士だが、見かけとは大違い、逞しい音楽だった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　「交響曲第4番」は先月、松井慶太で聴いたばかり。好きな曲だから毎週でも構わない。&#13;&lt;br&gt;
　謎めいた序奏、予測不能な和音と転調。主部では木管が掛け合い、弦が縦横無尽に走り回る。昭和音大はさすが若人たちの集団らしく元気いっぱい。音階が上昇し音量が高まっていく。いっとき、夏の暑さを忘れる。これはベートヴェンという清涼剤だ。&#13;&lt;br&gt;
　幸福感に包まれた緩徐楽章は「第4番」の核心。昭和音大の弦や木管は優雅、金管やティンパニは力強い。終盤のホルンの響きは万感こもごも到る。スケルツォは迫力満点、トリオは鄙びた感じでその対照が面白い。梅田はかなりスピードアップしてフィナーレに突入した。一瞬危ういと思ったけど、昭和音大は大きく乱れることなくご機嫌に飛ばす。難関のファゴットのソロもこの速度をものともせず見事に決め爽やかに終えた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　後半は「春の祭典」、難曲である。梅田は派手さをきらい穏やかな演奏をするというイメージがあるが、強弱の幅は大きく、木管も金管も思い切って吹かせる。管楽器は破裂音を魅力的に響かせ、歌いまわしも丁寧。弦は分厚く表現はかなり濃厚だった。&#13;&lt;br&gt;
　「春の祭典」はその時々で主役の楽器が変化し続けるのだけど、主役をしっかりと強調し、それでいて全体のバランスを崩さない。メリハリを効かせながら楽曲の流れはスムーズだ。音楽には広がりと奥行きがあり、激しさもずっしりとした重さもあり感心した。&#13;&lt;br&gt;
　「春の祭典」は演奏者によって第1部の「大地礼賛」か、第2部の「生贄の踊り」のどちらかが印象に残るものだが、梅田×昭和音大は全曲にわたって隙がない。奇をてらった解釈をするわけではない。次々と変わる各楽器のソロを活かしながら、安定したアンサンブルをもって熱量の高い音楽を繰り広げ、激しい不協和音と変拍子のリズムで衝撃を与えてくれた。暑さを吹き飛ばす好演だった。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>イベント</dc:subject>
      <dc:subject>音大オケ</dc:subject>
      <dc:subject>ベートーヴェン</dc:subject>
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      <title>PPTのコンサートプログラム</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/08/02/9868801</link>
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      <pubDate>Sun, 02 Aug 2026 13:55:21 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-02T14:05:19+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-08-02T13:56:32+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　昨日のパシフィックフィルハーモニア東京の定期演奏会で配られたコンサートプログラムについて一言。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　判型が大きく、ボリュームは全16頁とたいしたことないが、全面カラー印刷で写真も豊富、非常にセンスのよい冊子だった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　この手のパンフレットはA5サイズが多いけど、PPTの冊子は200×200の正方形。エスタンシアやニューヨークの夜景、ラフマニノフの記念銘板などのカラー写真が配置され目に楽しい。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　プログラムノートはYouTubeにおいて「厳選クラシックちゃんねる」を提供するnacoさんが執筆している。nacoさんは今年度からPPT定期の楽曲解説を担当しているようだ。平易な文章で過不足なく説明されている。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　もちろん、N響の「Philharmony」や、都響の「月刊 都響」のような詳細で本格的な案内ではないが、コンサート直前の読み物としては分かりやすく親しみやすい。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　「厳選クラシックちゃんねる」の登録者は30万人を越えている。アーカイブをみると飯森範親や松井慶太のインタビューなどもあり、そこではPPT定期の広報を積極的に行っている。YouTubeでの情報発信は集客に影響を与えているかも知れない。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　苦境にあるPPTだが、こういった斬新なコラボを含め、新しい試みに注目したい。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>パシフィル</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/8/1 松井慶太×PPT ラフマニノフ「交響的舞曲」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/08/01/9868692</link>
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      <pubDate>Sat, 01 Aug 2026 21:34:40 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-01T22:20:43+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-08-01T21:36:15+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
パシフィックフィルハーモニア東京 &#13;&lt;br&gt;
　　　　　　　　第182回 定期演奏会&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年8月1日（水）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：東京芸術劇場 コンサートホール &#13;&lt;br&gt;
指揮：松井 慶太&#13;&lt;br&gt;
演目：ヒナステラ／バレエ音楽「エスタンシア」組曲&#13;&lt;br&gt;
　　　コープランド／静かな都会&#13;&lt;br&gt;
　　　バーンスタイン／シンフォニック・ダンス&#13;&lt;br&gt;
　　　ラフマニノフ／交響的舞曲&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　松井慶太が首都圏のプロオケ定期を振ることは珍しい。加えて、プログラムが凝っている。バーンスタインとラフマニノフ2人のシンフォニック・ダンスはもちろん楽しみだが、ヒナステラとコープランドの2曲はレア、実演で聴けることはめったにない。「エスタンシア」と「静かな都会」については予習をした。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　Wikiによるとヒナステラはアルゼンチン出身。「エスタンシア」とはラテンアメリカでみられる大規模農園のこと。1,農園で働く人々、2.小麦の踊り、3.大牧場の牛追い人、4.終幕の踊り（マランボ）の4曲で構成される。YouTubeにはドゥダメルの演奏などがアップされている。&#13;&lt;br&gt;
　変拍子やオスティナートを多用し、民俗的要素が濃厚で、ストラヴィンスキーの影響もありそうなこの曲を、松井×PPTはのっけから迫力をもって描いた。やはり終曲の「マランボ」が打楽器を打ち鳴らし興奮させてくれる。が、この手の作曲家としては好みながらメキシコのレブエルタスのほうが面白い。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　コープランドの「静かな都会」は、もとは舞台劇のための楽曲を演奏会用に編曲したもの。楽器編成が変わっていて弦楽合奏をバックにトランペットとイングリッシュホルンのソロが協演する。ソロ楽器は劇中の人物――トランペットはユダヤ人の少年、コーラングレはホームレス――が割り当てられているらしい。イングリッシュホルンの堀口憲一は舞台下手の最前列に位置し、トランペットの依田泰幸は舞台上手のコントラバス後ろの一段高いところで吹いた。　&#13;&lt;br&gt;
　冷たい触感の弦楽器とイングリッシュホルンのやり取りからはじまり、それを基調としてトランペットが旋律を吹き続ける。全体に静けさを感じさせるちょっと感傷的な音楽で、都会の夜を表現しているとのこと。イングリッシュホルンと弦楽器のからみは耳に優しく、トランペットはしっとりとした美しい響きで、早朝の街のようでもあった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　バーンスタインの「シンフォニック・ダンス」は、ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の中のダンスナンバーを中心に管弦楽のための演奏会用組曲としたもの。切れ目なく演奏され、1.プロローグ、2.サムウエア、3.スケルツォ、4.マンボ、5.チャ・チャ、6.出会いの場面、7.クール～フーガ、8.決闘、9.フィナーレで構成される。&#13;&lt;br&gt;
　松井×PPTはいずれのシーンも見事な演奏を繰り広げた。「プロローグ」のスイングジャズによって一気に映画が思い出され、「サムウエア」の切ない祈り、「スケルツォ」の変拍子の軽快さ、「マンボ」の熱狂、「チャ・チャ」の静かなステップ、「出会いの場面」のマリアの旋律、「クール～フーガ」の怒りを押し殺した緊迫感から、「決闘」の打楽器や金管楽器による暴力と悲劇の描写、「フィナーレ」の喪失と悲しみまで、「ウエスト・サイド・ストーリー」の雰囲気を一通り味うことができた。松井の師匠は汐澤と広上だからリズム感は抜群、もっとも彼らの弟子たちはみな例外なくリズム感は一級品だけど。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　休憩のあと、もう一つの「シンフォニック・ダンス」であるラフマニノフの「交響的舞曲」。ラフマニノフの最晩年、作曲家人生の集大成と言える作品。どちらかというとラフマニノフは苦手な作家だが、この「交響的舞曲」と「パガ狂」だけは特別で、コンサート案内で演目をみつけると聴きたくなる。「交響的舞曲」はラフマニノフの“白鳥の歌”。過去作を引用したり、大胆な和声進行があったりして、自らの作曲活動を振り返りながら、渾身の力をふり絞って書いた作品だと思う。&#13;&lt;br&gt;
　第1楽章は舞曲といっても行進曲風、中間部のアルト・サックスのメランコニックな旋律は有名で、松井はオーボエ、フルート、クラリネットなどの木管が次々とアルト・サックスと絡む際に、抒情に濃淡をつけるよう注意深く極めて繊細に音を紡いだ。オーボエは東響にいた最上峰行が、フルートはシテイフィルの多久和怜子が客演していた。やがて「怒りの日」の楽句が現れ、冒頭の行進曲風の舞曲に戻ると、その先は過去の作品たちが引用され楽章が閉じられた。&#13;&lt;br&gt;
　第2楽章はミュート付トランペットやトロンボーンによる不吉なファンファーレが鳴るなか、弦楽器たちがおずおずと妖しくも切ないワルツを奏でる。松井のテンポは相当遅く、音の軌跡は大きくうねるようで、最後まで不気味で頽廃的な雰囲気を漂わせていた。&#13;&lt;br&gt;
　最終楽章は死者のための旋律「怒りの日」がそこらじゅうに出現する。仄めかしもあれば極めて明瞭に現れることもあり、ラフマニノフの執着のほどが知れる。もちろんそればかりではなく聖歌らしい音型や活発な舞踏の音楽が入り交じって怒涛の展開となる。終盤、松井は冒頭部を再現したあと金管群による最後の「怒りの日」を強奏したが、「アレルヤ」の旋律をそれ以上に強調し、「怒りの日」を打ち消すように力強く全曲を締めくくった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　演奏が終わるや否や、指揮者の棒が下りるのを待ちきれないのか、客席の四方八方からフライング拍手が巻き起こった。これはあまり宜しくないが、松井×PPTの熱演のせいだとすれば、まぁ、気持ちは分からないでもない。&#13;&lt;br&gt;
　前回PPTを聴いたのは数年前の汐澤のときで、客の入りは随分寂しかった。今日は1階、2階ともほどよく席が埋まっていた。もちろん3階は空きが多く都響公演のように満杯とはいかないけど、それでも師匠のときより集客は数倍上回っていた、めでたい。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>パシフィル</dc:subject>
      <dc:subject>露・東欧</dc:subject>
      <dc:subject>米・中南米</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/7/29 FSM:大野和士×都響 ブリテンとシューマン</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/29/9868187</link>
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      <pubDate>Wed, 29 Jul 2026 21:34:22 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-07-29T22:04:17+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-29T21:36:19+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2026&#13;&lt;br&gt;
　　東京都交響楽団 &#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年7月29日（水）　15：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：ミューザ川崎シンフォニーホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：大野 和士 &#13;&lt;br&gt;
共演：ヴァイオリン／竹澤 恭子&#13;&lt;br&gt;
演目：ブリテン／青少年のための管弦楽入門&#13;&lt;br&gt;
　　　ブリテン／ヴァイオリン協奏曲 ニ短調&#13;&lt;br&gt;
　　　シューマン／交響曲第4番 ニ短調&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　今年のFSMはブリテンでスタート。猛暑のなか客の入りは6、7割程度、1階と2階の正面はほぼ埋まっていたが、3、4階はガラガラ、P席や2階の舞台横も空席のほうが目立っていた。たしかにコンサートを楽しむような季節じゃない。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ベンジャミン・ブリテンは声楽を含んだ「戦争レクイエム」や歌劇「ピーター・グライムズ」などの大曲で有名だけど、「青少年のための管弦楽入門」や「シンプル・シンフォニー」「4つの海の間奏曲」などの管弦楽曲も人気があってよく演奏される。&#13;&lt;br&gt;
　「青少年のための管弦楽入門」はヘンリー・パーセルの主題を使って“変奏曲とフーガ”の形式で書いた楽曲。音楽教育を兼ねた解説付きの公演が一般的だが今日は音楽のみ。主題は総奏→木管→金管→弦→打楽器→総奏と演奏され、その後、楽器ごとに各楽器の特性を活かした旋律を披露する。終盤はピッコロを合図にフーガの追っかけっこがはじまり、そのフーガにパーセルの主題が重なるコーダが興奮させてくれる。楽器紹介音楽なれど普通の管弦楽曲としても非常よく出来ている。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ソロの竹澤恭子が登場してブリテンの「ヴァイオリン協奏曲」。失礼ながら竹澤は御幾つになられたのだろう。前橋汀子よりはかなり若いが還暦くらいか？ 昔はときどきお二人の協奏曲を聴かせてもらった。&#13;&lt;br&gt;
　第二次世界大戦前夜、ブリテンが20代半ばで書いた「ヴァイオリン協奏曲」は、古典的な3楽章形式で切れ目なく演奏される。冒頭はティンパニとシンバルによるためらいがちな行進曲風の音型で始まるが、独奏ヴァイオリンが哀愁を帯びた美しい旋律を弾く。竹澤は伸び伸びとした表現の一方で豊かな叙情性をもつ。親しみがありながら気品のある哀歌を奏でてくれた。第2楽章はスケルツォ風で、激しさのなかでヴァイオリンの超絶技巧が全開となる。終盤には長大で劇的なカデンツァが用意されている。竹澤のヴァイオリンは力強く緊迫感をはらみ、ヴァイオリンから最大限のエネルギーを引き出した。終楽章はパッサカリア。トロンボーンが提示した重厚な主題が様々に変奏されていく。コーダは大野×都響が細心の注意を払った弦のピチカートとミュートをつけた金管の弱音、ハープの爪弾きを背景に、竹澤のヴァイオリンが昇天するかのごとく上り詰め静かに曲が閉じられた。20世紀音楽として最良の美しさであった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　シューマンの「交響曲第4番」は「第1番」と同じ年に書かれたが10年後に改訂され、出版年次から「第4番」となった。もとはクララの誕生祝としてプレゼントされたものらしい。全曲休みなしで続けて演奏される。&#13;&lt;br&gt;
　暗く幻想的な序奏ではじまり、その後、速度を増して主部に突入する。繰り返される転調や楽想の転換が印象的で、不安と情熱とが入り交じりながらエネルギッシュに進行する。アンダンテは弦楽器のピチカートを伴奏にしてオーボエとチェロのソロが重なる。中間部ではヴァイオリンの繊細な独奏があり、穏やかでロマンティックな気分が充満する。スケルツォは力強くリズミカルだけど浮き浮きした雰囲気にはほど遠い。トリオでは前楽章のヴァイオリンの旋律が回帰して懐かしさが戻ってくる。最終楽章は霧に包まれたような序奏から輝かしいトランペットのファンファーレとともに明るく劇的な主部となり、開始楽章の主題も織り交ぜながら熱狂的に全曲を締めくくる。ここはベートーヴェンの「運命」を下敷きにしたのだろう。&#13;&lt;br&gt;
　シューマンの交響曲は管楽器の重ね合わせが多く、オーケストレーションは重厚だけど濁りが目立つことがある。大野はこれを逆手にとり複雑に絡み合う声部をバランスよくまとめ、分厚く推進力のある堂々とした音楽を明快に鳴らした。ファンタジーや夢想的な世界を大切にしつつも、クライマックスでは劇的でエネルギッシュな響きを都響から引き出した。翳りや葛藤を緻密なアンサンブルで表現すると同時に、情熱を迸らせ感情の爆発を率直に描いた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　それにしても、交響曲が誕生プレゼントとはなんとも豪奢だが、クララを描いたにしてはイメージがそぐわない。一応、「第4番」は暗から明へ、苦悩から歓喜へという構造といえるから、シューマンはクララとの結婚までの苦難と勝利を音にしたものなのかも知れない。&#13;&lt;br&gt;
　クララはこの交響曲を贈られてどう思ったのだろう。後年、ブラームスが初稿版を出版しようとしたときクララは賛成をしなかったようだから、誕生祝の初稿より現在演奏される10年後の改訂版のほうに愛着があったかに思える。&#13;&lt;br&gt;
　イメージがしっくりこないのはシューマンの管弦楽法にも原因がある。弦楽器は刻みが目立ってて音が整理しづらいし、木管楽器は一斉に吹奏させるから重苦しい。はっきり聴かせるためには金管楽器でアクセントを付けるとか、打楽器をうまく打ち込めば分かりやすくなるはずで、マーラーなどはオーケストレーションを改変して演奏していた。&#13;&lt;br&gt;
　さて、クララ自身も芸術家ではあったけど、シューマンもブラームスも実生活の相手として相応しかったのかどうか。シューマンは精神を病み、ブラームスはマザコンで、普通の生活者としては微妙なところだ。芸術と生活という領域を一人の女性がどう折り合いをつけて生き抜いたのか、この辺りのクララの気持ちを知りたいと思う。大野×都響のシューマンの「交響曲第4番」を聴きながら、こんな他愛もないことをぼんやりと考えていた。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>イベント</dc:subject>
      <dc:subject>都響</dc:subject>
      <dc:subject>独墺</dc:subject>
      <dc:subject>英・北欧</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/7/26 松井慶太×東京カンマーフィル ベートーヴェン「交響曲第4番」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/26/9867672</link>
      <guid>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/26/9867672</guid>
      <pubDate>Sun, 26 Jul 2026 21:13:45 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-08-01T21:59:36+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-26T21:14:52+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
東京カンマーフィルハーモニー &#13;&lt;br&gt;
　　第32回定期演奏会&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年7月26日（日）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：松井 慶太&#13;&lt;br&gt;
共演：メゾソプラノ／加賀 ひとみ&#13;&lt;br&gt;
演目：ベートーヴェン／序曲「コリオラン」&#13;&lt;br&gt;
　　　ファリャ／「恋は魔術師」&#13;&lt;br&gt;
　　　ベートーヴェン／交響曲第4番&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　松井慶太との最初はこの東京カンマーフィルと共演したシベリウスとベートーヴェンの「交響曲第7番」だった。とても感心して、その後、機会があれば彼の演奏会に足を運んでいる。ファリャの「恋は魔術師」は、少し前のOEKの公演で楽しんだばかりだが、今日はベートーヴェンの「交響曲第4番」を併せて指揮するというので渋谷まで出かけた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　まずは「コリオラン」序曲から。作品番号は62。「交響曲第4番」が作品60だからほぼ同時期である。ちなみに間の作品61は「ヴァイオリン協奏曲」、前後には「ピアノ協奏曲第4番」「ラズモフスキーセット」などの傑作が並ぶ。&#13;&lt;br&gt;
　「コリオラン」は演奏会用の序曲、古代ローマの将軍を主人公にした戯曲に触発されて作られたという。冒頭から強烈な主調の和音が連打される。室内オケだけど思いのほか重量を感じさせる。松井は短いモチーフを徹底的に彫琢しながら前に進める。力強い主題と優しい主題を対比させ、最後は緊張感を維持しながら力尽きて消えるように終えた。&#13;&lt;br&gt;
　大和田 さくらホールは初めてだが、ほどよい残響のなか各楽器が明瞭に分離する。容量700席のホールながら、天井は高く落ち着いた雰囲気があって好ましい。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　続いて「恋は魔術師」。もとはジプシーダンサーの舞台音楽として、8重奏と独唱のために書かれた。後日、通常の管弦楽編成に書き改められ、さらにはバレエ音楽に改変された。フラメンコやジプシーの音楽が色濃く反映され、打楽器のリズムや弦楽器の官能的な旋律が魅力である。&#13;&lt;br&gt;
　先日のOEKの公演は野村萬斎の舞台が目玉で、とかく狂言と舞踏のほうに注意が行きがちだったが、今日は室内オケと独唱が主役。加賀ひとみの声は押し出しが強く、低音などは良い意味でドスのある歌いまわし。松井の音楽は相変わらず色彩が豊かでリズム感が秀逸。過激な舞踏と静寂な情景を交互に、熱い情熱とミステリアスな世界を描いた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　休憩後がベートーヴェンの「交響曲第4番」。松井の楽曲解釈は申し分なく、その卓越した表現力には脱帽するばかり。各楽章のテンポ感、加減速のあんばい、音量の増減などがしっくりと納得できる。管楽器には多少キズがあったがフルート、オーボエは十分に上手、バロックトランペットは良い音を出していた。なにより、土台である弦楽器の音色が美しくアンサンブルもしっかりしていて、個々の瑕瑾はあまり気にならなかった。&#13;&lt;br&gt;
　静かで神秘的な序奏に引き込まれ、弾けるような主部に躍動する。コーダの近くティンパニの強打には意表を突かれた。緩徐楽章ではそのティンパニが付点リズムで伴奏を刻むなか、弦楽器が美しくも格調高い旋律を奏でた。活発なリズムのスケルツォを経て、フィナーレは息をもつかせぬ常動曲の高速パッセージで興奮させてくれた。楽器と楽器の間で旋律の受け継ぎが多く、難しいソロもたっぷりあるこの曲を東京カンマーフィルは大奮闘した。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　大昔、ベートーヴェンの交響曲全曲を音盤で聴き終わったとき、「第3番」と「第5番」、「第7番」と「第9番」に挟まれた「第4番」と「第8番」が妙に気になって偏愛した時期があった。第一にはクリュイタンス×ベルリンとイッセルシュテット×ウィーンという名盤に惚れ込んだ故だが、ベートーヴェンの女性関係を聞かされたことも多分に影響した。両曲とも具体的な女性の音画ではないかと思い込んだのだ。ベートーヴェンは主観的な感情や思想を音楽に定着した最初の人だったからこう考えても無理ないことだったけど。&#13;&lt;br&gt;
　「第4番」はミステリアスな暗い序奏から突如として弾けるような疾走が始まる。緩徐楽章では美しく洗練された旋律が歌う。トリッキーで活発なスケルツォのあと、無窮動風の上昇音型は息をもつかせぬほどスリリングだ。&#13;&lt;br&gt;
　「第8番」は前奏なしで堂々と開始され、清々しく率直で飾らない。スケルツォは規則正しいリズムのなか途中笑い声なども聴こえてくる。メヌエットのなかの郵便馬車のポストホルンは思い出に違いない。フィナーレは洒脱で活力に満ち、終わりそうで終わらないコーダも愛嬌があった。&#13;&lt;br&gt;
　もし、これらが女性を描いているとしたら「第4番」は美しく神秘的だけど行動に予測不能なところがあり、ちょっと危険な香りがする。「第8番」は率直で飾り気がなく、規則を重んじてはいてもときには羽目を外しユーモアも持ち合わせている、ということになろうか。少なくとも両者は同一人物ではないように思われた。&#13;&lt;br&gt;
　「第4番」はベートーヴェン36歳、この時期、夫と死別したヨゼフィーネ・ダイム（旧姓：ブルンスヴィック）と親密になっている。「第8番」はベートーヴェン42歳、“不滅の恋人”に宛てた手紙をこの年に書いている。ヨゼフィーネ・ダイムも“不滅の恋人”の有力候補ではあるが、「第4番」と「第8番」を聴く限り“不滅の恋人”は彼女ではない。ここは青木やよひやメイナード・ソロモンが言うアントニー・ブレンターノ（旧姓：ビルケンシュトック）のほうを推すべきだろう。&#13;&lt;br&gt;
　両曲にまつわる女性たちへの妄想はさておき、次は松井慶太で「交響曲第8番」を聴いてみたい。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>アマオケ</dc:subject>
      <dc:subject>ベートーヴェン</dc:subject>
      <dc:subject>伊仏・南欧</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/7/25 米田覚士×ユニコーンSO マーラー「復活」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/25/9867433</link>
      <guid>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/25/9867433</guid>
      <pubDate>Sat, 25 Jul 2026 17:22:02 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-07-25T17:27:14+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-25T17:22:56+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
ユニコーン・シンフォニー・オーケストラ&#13;&lt;br&gt;
　　第20回 記念定期演奏会&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年7月25日（土）　13：30開演&#13;&lt;br&gt;
会場：横浜みなとみらいホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：米田 覚士&#13;&lt;br&gt;
共演：ソプラノ／鈴木 美郷&#13;&lt;br&gt;
　　　メゾ・ソプラノ／石田 滉 &#13;&lt;br&gt;
　　　合唱／Coro Oración&#13;&lt;br&gt;
　　　　　たにフェス特別合唱団 他 &#13;&lt;br&gt;
　　　合唱指揮／伊藤 心 &#13;&lt;br&gt;
演目：マーラー/交響曲第2番「復活」 &#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ユニコーンSOは慶應義塾中等部の卒業生を中心としたアマオケ、太田弦が指揮するブルックナーなどを聴いたことがある。今日は米田覚士のタクトによる第20回記念公演の「復活」。オケの過去の演奏会記録をみると米田との共演が多い。気心が知れているのだろう。米田は昨年のブザンソン国際の覇者、注目の若手指揮者である。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　トレモロではじまる弦は荒々しくない。チェロとコントラバスが地の底からきしむように響くがあくまでも音楽として鳴る。やがて憧憬に満ちたヴァイオリンの調べが美しく立ち上がる。米田の設計した開始楽章は厳粛な葬送行進曲のさなかであっても、すでに死からの救済が仄めかされているよう。結尾の葬送行進曲が戻ってきて半音階を急に駆け下りるところも不気味な気配は薄い。&#13;&lt;br&gt;
　第1楽章を終えたところで、合唱団がP席に入り、ソリストの2人が第1ヴァイオリンの後ろに待機した。結果的にマーラーが指示したように5分以上の休みを置いたことになる。&#13;&lt;br&gt;
　次の舞曲風の音楽はゆったりとして優しい。どこかほろ苦くそこはかとない悲しさも感じられるけど、牧歌的というより優美かつ朗らかで、米田は幸福な過去の青春時代を回想するかのように描いた。&#13;&lt;br&gt;
　ティンパニの強打に続き「魚に説教をする聖アントニウス」の旋律がはじまった。皮相な日常、愚かしさや不条理を笑い飛ばすところだが、米田の音楽は大騒ぎすることなく思いのほか大人しい。それに対しロットの交響曲第3楽章の引用の部分は激烈で、マーラーの抑えた諧謔性とロットの強い悲劇性が交錯した。終結はドラの音のあと静寂が訪れ，そのまま第4楽章に移った。&#13;&lt;br&gt;
　無伴奏で「おお紅いの小さなバラよ」と石田滉が歌い出し，舞台裏からはトランペットによるコラールが吹奏される。独奏ヴァイオリンも活躍する。歌曲「少年の魔法の角笛」の「原光」がそのまま用いられ、「私は神様の御許から来て、再び神様の御許に帰るのだ」と無垢な信仰心と天国への憧れを歌う。短い楽章だがアマオケとしてはとても美しい演奏だった。&#13;&lt;br&gt;
　最終楽章は最後の審判と復活を描いた黙示録的世界といえようか。クロプシュトックの詩「生れ出たものは滅びる、滅びたものは蘇る」と復活が歌われるが、マーラーの加筆部分を含め訳詞を読むとキリスト教の復活信仰以上に、生と死を永遠に繰り返す永劫回帰を讃歌しているように思える。ここでもロットの最終楽章のテーマが印象的に響き、コーダは鈴木美郷と石田滉の二重唱になり、オルガンの加わった全管弦楽と合唱が壮大なクライマックスを作って終わった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　マーラーは「第1番 巨人」の続編が「第2番 復活」だと述べている。結局「復活」の構造は“巨人の葬送”から青春の二つの回想を経て、天上の“原光”を浴び、最後の審判と復活、さらには永劫回帰を称えて終わるのだけど、「巨人」と同様、ロットの交響曲のテーマが幾つか挿入される。これは敗北し夭折したロットを主人公にし、その復権を企てたものだろう。その上で自らを重ね、ロットとマーラーふたりによる時代から貶められた「新しい交響曲」の完成と勝利とを予告したのだ、と今日の演奏を聴いて改めて思う。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>アマオケ</dc:subject>
      <dc:subject>マーラー</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/7/19 Quintet 樹 (Itsuki) ビゼー「カルメン組曲」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/19/9866451</link>
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      <pubDate>Sun, 19 Jul 2026 21:28:01 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-07-19T21:47:04+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-19T21:31:05+09:00</dcterms:created>
      <description> 　&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
大倉山ジョイフルコンサート 第81回&#13;&lt;br&gt;
　　木管アンサンブル　Quintet 樹 (Itsuki) &#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年7月19日（日）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：横浜市港北公会堂&#13;&lt;br&gt;
出演：フルート／清水 伶&#13;&lt;br&gt;
　　　オーボエ／浅原 由香 &#13;&lt;br&gt;
　　　ホルン／信末 碩才 &#13;&lt;br&gt;
　　　ファゴット／長田 和樹 &#13;&lt;br&gt;
　　　クラリネット／亀居 優斗 &#13;&lt;br&gt;
演目：モーツァルト／アンダンテ ヘ長調 K.616&#13;&lt;br&gt;
　　　ハイドン／ディヴェルティメント&#13;&lt;br&gt;
　　　ダンツィ／木管五重奏曲イ長調 作品68-1&#13;&lt;br&gt;
　　　イベール／3つの小品&#13;&lt;br&gt;
　　　ミヨー／ルネ王の暖炉&#13;&lt;br&gt;
　　　ビゼー／カルメン組曲&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　久しぶりに大倉山のジョイフルコンサートに出かけた。コロナ禍のとき会場を大倉山記念館ホールから港北公会堂に移したが、いまだ古巣に戻ることができていない。&#13;&lt;br&gt;
　今日は「Quintet 樹」が出演する名曲コンサート。「樹」は若手の管楽器奏者で結成された木管五重奏団、4人の木管奏者にホルンが加わる。一昨年のミュンヘン国際音楽コンクールで特別賞（委嘱新曲作品優秀賞）を受賞して話題となった。清水は新日フィル、浅原は札響、長田はケルン・ギュルツェニヒ、亀居は神奈川フィル、信末は日フィルの首席あるいは副首席で、5人ともほぼ同世代だという。&#13;&lt;br&gt;
　&#13;&lt;br&gt;
　前半は独墺の作曲家。まずはモーツァルトの「アンダンテ K.616」、モーツァルトが亡くなった年の作品。蝋人形館に設置された機械仕掛けの自動オルガン用に作られた。自動オルガン用となれば音域、音型、和声などに制約があるはずだが、木管五重奏版の美しさと陰影に驚嘆する。&#13;&lt;br&gt;
　なお、余談ながら、曲の依頼主は蝋人形館の経営者であるヨーゼフ・ダイム伯爵であり、その妻ヨゼフィーネはベートーヴェンと深い関係があった女性である。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　「アンダンテ K.616」のあと、清水伶と浅原由香がマイクを持って楽器と奏者の紹介をした。各奏者は挨拶代わりに「白鳥の湖」や「アルルの女」のメヌエット、「魔法使いの弟子」などからソロの一節を吹奏した。そして、ハイドンの「ディヴェルティメント」へ。&#13;&lt;br&gt;
　多作家のハイドンはたくさんのディヴェルティメントを残したけど、「ディヴェルティメント」といえばこの曲。もとの管楽八重奏曲を木管五重奏曲としてアレンジしたもの。第1楽章は飛び跳ねるようなリズムが特徴で生き生きとした活気に満ちている。第2楽章は賛美歌である「聖アンソニーのコラール」の旋律が知られている。のちにブラームスが「ハイドンの主題による変奏曲」に用いたから余計有名になった。第3楽章はメヌエット、宮廷舞踊に由来するであろう優雅で落ち着いた舞曲。第4楽章は明るく軽快で、主題が何度も顔を出し華やかに曲を締めくくる。「樹」は一人一人がしっかりとしたテクニックとセンスがあって色彩がとても豊か。各楽器のバランスが崩れないのも特筆すべきだろう。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　前半最後はダンツィの「木管五重奏曲イ長調」、ダンツィはベートーヴェンと同世代。清水伶の話によると今年はダンツィの没後200年のメモリアルで、過日、９曲もあるダンツィの木管五重奏曲全曲の演奏会を3時間半かけて完走したという。作品68-1はそのなかでは演奏機会が多いらしい。曲の様式は古典的で旋律は伸びやか、楽器の響きが溶けあって美しい。ベートーヴェンの先進性に並ぶというよりはひとつ前の時代の雰囲気がある。&#13;&lt;br&gt;
　開始楽章のアレグロが終わったところで外からかすかに緊急車両のサイレンが聞えてきた。港北公会堂は音響的にそれほど酷いものではないが、音楽専用ホールとは違い防音には難がある。次楽章の開始まで長めに休みを取り、無事前半の3曲が終わった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　休憩後、後半はフランスの作家たち。最初はイベールの「3つの小品」。1曲目は躍動感と軽快さにあふれる舞曲風の主題が繰り返される。楽器同士がリズミカルに掛け合う。2曲目はフルートとクラリネットが互いの旋律を模倣する二重奏が印象的。中間部は穏やかで安らぎのある音楽。3曲目はホルンの短い序奏のあとクラリネットが滑稽な旋律を奏でる。軽妙でユーモアが全開となる洒脱なフィナーレ。&#13;&lt;br&gt;
　イベールの「3つの小品」は木管五重奏のなかの代表的な作品だというが、なるほど「樹」の色彩の奔流ともいうべき各楽器の掛け合いを聴いていると納得である。管楽器の奏法や機能を拡張してきたのは間違いなくフランスの作曲家たちなのだろう。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　ミヨーの「ルネ王の暖炉」のもとは映画音楽、木管五重奏のために組曲として編んだ。ミヨーの故郷プロヴァンス地方は冬でも暖かな並木道があり、プロヴァンスを治めたルネ王が毎日この道を散歩したことから「ルネ王の暖炉」と呼んだという。&#13;&lt;br&gt;
　組曲は短い7曲で構成され、「1.行列」「2.朝の歌」「3.軽業師」「4.恋歌」「5.アルク川の槍試合」「6.ヴァラブルでの狩」「7.夜のマドリガル」からなる。形式や旋律は古典的だけど楽器の使用法や和声は近代的な新古典主義音楽。聴きながらストラヴィンスキーの「プルチネルラ」を思い浮かべていた。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　最後は「カルメン」組曲。組曲として知られているのはギローによる編曲で、前奏曲と間奏曲を中心とした「第1組曲」と、アリアや合唱を管弦楽用に編曲した「第2組曲」であるが、ビゼー自身の編曲でないためか、演奏順を変えたり、2つの組曲から適宜選曲して演奏されることが多い。木管五重奏版も「第１組曲」に「第2組曲」のなかの「ハバネラ」を加えて編曲したもののようだ。&#13;&lt;br&gt;
　情熱的なスペインの舞踏のなかで歌う哀愁おびたオーボエ、カルメンがホセを誘惑するフルートの音色、ファゴットの牧歌的な旋律などなど魅力満載で、全員がオーケストラのメンバーだからか大管弦楽曲のノリと勢いを感じさせてくれた。とくにクラリネットの亀居優斗とホルンの信末碩才の弾けぶりが微笑を誘った。亀居優斗の超絶技巧はすでにフランセの「クラリネット協奏曲」で証明済みだけど、日フィルのホルンの首席はこの信末碩才もそうだけどいつの時代も名手ばかりで感心する。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　「Quintet 樹」はこのあとリサイタルが続くようだが、22日の銀座 王子ホールは完売になったという。そこでのプログラムのひとつ、フランセ「木管五重奏曲 第1番」の第2楽章をアンコール曲にして今日の演奏会は終幕となった。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>室内楽</dc:subject>
      <dc:subject>モーツァルト</dc:subject>
      <dc:subject>独墺</dc:subject>
      <dc:subject>伊仏・南欧</dc:subject>
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    <item>
      <title>フェスタサマーミューザのチケット販売状況</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/13/9865357</link>
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      <pubDate>Mon, 13 Jul 2026 16:29:00 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-07-13T16:36:40+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-13T16:34:05+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　7月25日から8月11日にかけて開催されるフェスタサマーミューザのチケットは、すでに4月から販売されているが、セット券販売終了に伴い、昨日よりセット券の残席を1回券に切り替えて販売している。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　予定枚数が終了となっていた東響のオープニングとフィナーレ・コンサート、および新日フィル、日フィル、東フィルについて若干追加で購入できる。最後のチャンスらしい。&#13;&lt;br&gt;
　もっとも、都響、N響、読響の御三家を含めほかの公演はチケットに余裕がありそうだから慌てる必要はないけれど。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　今年のお祭りは3公演を確保した。ブリテン目当ての都響と、周防亮介がブラームスの協奏曲を弾く日フィル、そして、ベートーヴェン「レオノーレ第3番」「交響曲第4番」と「春の祭典」を演奏する昭和音大＋テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ。酷暑にならないことを祈りたい。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>季節</dc:subject>
      <dc:subject>イベント</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/7/11 沼尻竜典×神奈川フィル ブルックナー「交響曲第7番」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/11/9865010</link>
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      <pubDate>Sat, 11 Jul 2026 19:12:44 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-07-11T19:25:11+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-11T19:13:37+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
神奈川フィルハーモニー管弦楽団&#13;&lt;br&gt;
　みなとみらいシリーズ定期演奏会 第415回&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年7月11日（土）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：横浜みなとみらいホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：沼尻 竜典&#13;&lt;br&gt;
演目：ブルックナー／交響曲第7番ホ長調 WAB107&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　沼尻竜典はハイドン、モーツァルトから武満、三善まで幅広いレパートリーを誇り、室内合奏からオペラまでのあらゆる編成をたやすく統御するが、どちらかというと音符の多い複雑な楽曲を鮮やかに描き分けることが得意で、交響曲ではマーラーやショスタコーヴィチ、管弦楽ではR.シュトラウスやラヴェルなどを面白く聴かせてくれる。多分、本人も輻輳した声部や管弦楽法を解き明かしながら指揮するのが好きなのだろう。&#13;&lt;br&gt;
　だから、と言えるのかどうか分からないけど、今まではあまりブルックナーを手がけることなく、本格的に取り組み始めたのは神奈川フィルの監督になってからだと思う。ブルックナーの交響曲は基本4楽章で、楽器編成はシンプル、音符も少ない。2桁ある交響曲も楽想やリズムが同じようで「一生かけて一つの交響曲を書いた」などと悪口を言われる。&#13;&lt;br&gt;
　沼尻のブルックナーは「第5番」を聴いたのみで、昨年の「第8番」は東響と重なったため別公演に振替えてしまった。この「第7番」は沼尻が指揮する2曲目のブルックナーとなった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　金管が珍しい配置だった。16型の弦（コンマス：松浦奈々）は舞台に向かって左から第1、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、チェロの後方にコントラバスと普通に位置していたが、金管は左からワグナーチューバが4本、ホルンが5本、その隣にチューバ、中央にトロンボーン、右手にトランペットという順。&#13;&lt;br&gt;
　ワグナーチューバのトップは豊田実加、ホルンは久しぶりの坂東裕香、チューバは宮西純。トロンボーン奏者の並びは通常とは反対となり首席の府川雪野とトランペットの林辰則が隣り合わせに座った。&#13;&lt;br&gt;
　ホルンの横にチューバという配置はノット×東響のときも見られた。これはブルックナーの楽譜にヒントがあるのかも知れないが、よくは分からない。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　坂東裕香のホルンソロとチェロ、ヴィオラによる息の長い荘厳な主題で幕を開ける。3つの主題が発展しブルックナー特有の音量と密度を徐々に高めながら、コーダでは圧倒的なカタルシスを導く。&#13;&lt;br&gt;
　アダージョはワグナーチューバで始まる葬送音楽。敬愛するワーグナーの死と関連しているという。後半、シンバルとトライアングルが一度だけ打ち鳴らされる。終結ではワグナーチューバが再び痛切に鳴り響く。&#13;&lt;br&gt;
　スケルツォはトランペットのオクターヴ跳躍、特徴的な動機が野性的で快活に躍動する。トランペットの難所であるが林辰則の安定度は抜群。トリオはのどかで牧歌的、田園風景のよう。&#13;&lt;br&gt;
　フィナーレは開始楽章を由来とした軽やかな主題から始まり、コラールのような祈りの第2主題、力強いユニゾンの第3主題が提示される、フルートによって提示部が終わると短めの展開部があり、再現部では逆順で第3主題から第2主題を経て第1主題が現れ、最後は開始楽章の冒頭主題が全楽器によって回帰され、壮大なクライマックスを築いて終わる。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　沼尻×神奈川フィルのブルックナーは、弦の肌触りが艶やかで管楽器の質感も豊か、旋律は際立ち流麗さを失わない。細やかな風合いがあって各声部は明晰で解像度が高い。あまりに明快だから曲に没入し陶酔する感覚より、曲の構造のほうについつい関心がいく。&#13;&lt;br&gt;
　とくに「第7番」の最終楽章は今までもうひとつ理解できなかったのだけど、結局、3つの主題が提示され、短い展開部のあと、順序を逆にして再現するという構造になっている。再現部が提示部とはさかさまに第3主題からスタートするので、展開部と再現部の境界がはっきりしないまま終結に向かってしまうのが理解しがたい原因だったようだ。&#13;&lt;br&gt;
　沼尻×神奈川フィルのおかげでようやくすっきりした。ともあれ「交響曲第7番」はブルックナーが還暦にして初の成功作である。厳格な対位法と柔らかな旋律とが融合し自然界と天上とが混淆したような崇高な音楽だが、同時に人間界の哀感と明朗さもある。&#13;&lt;br&gt;
　沼尻のブルックナーは神々しさより親しみやすさを感じさせるものだけど、楽曲の構造を自ずと意識させるくれる演奏は貴重な体験だった。&lt;br&gt;
</description>
      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>神奈川フィル</dc:subject>
      <dc:subject>ブルックナー</dc:subject>
    </item>
    <item>
      <title>2026/7/3 藤岡幸夫×新日フィル 日本のオーケストラ作品</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/03/9863451</link>
      <guid>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/07/03/9863451</guid>
      <pubDate>Fri, 03 Jul 2026 22:07:13 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-07-03T22:33:15+09:00</dcterms:modified>
      <dcterms:created>2026-07-03T22:08:45+09:00</dcterms:created>
      <description>&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
新日本フィルハーモニー交響楽団&#13;&lt;br&gt;
　　　すみだクラシックへの扉 #41&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
日時：2026年7月3日（金）　14：00開演&#13;&lt;br&gt;
会場：すみだトリフォニーホール&#13;&lt;br&gt;
指揮：藤岡 幸夫&#13;&lt;br&gt;
共演：ヴァイオリン／木嶋 真優&#13;&lt;br&gt;
演目：芥川 也寸志／交響管絃楽のための前奏曲&#13;&lt;br&gt;
　　　伊福部 昭／ヴァイオリンと管絃楽のための&#13;&lt;br&gt;
　　　　　　協奏風狂詩曲（ヴァイオリン協奏曲第1番）&#13;&lt;br&gt;
　　　吉松 隆／交響曲第3番 op.75 &#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　邦人の現代音楽を3曲並べた演奏会。ゲンダイ音楽といっても調性や旋律の復興を掲げた伊福部、芥川、吉松の作品。当時のアカデミズムは時流の音楽創作に異を唱えた彼らに冷淡だった。ひとつの例として70年の歴史を誇る作曲賞の尾高賞に3人の名前はきれいさっぱり、ない。&#13;&lt;br&gt;
　今日のプログラムを眺めると、藤岡幸夫が首席客演指揮者を務めるシティフィルの定期公演でもよさそうなものだが、どういうわけか新日フィルを相手にして、定期でなくちょっと軽めの「すみだクラシックへの扉」としてのコンサートとなった。いきさつはともあれ、ソロの木嶋真優を含め聴き逃すわけにはいかない。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　開演の30分ほど前に弦楽四重奏のプレコンサートと、そのあと藤岡幸夫のプレトークがあった。弦楽四重奏は「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」の第1楽章などを演奏し、プレトークでは今回の3曲にまつわる話を手際よく。それと、同一プログラムの今日と明日の演奏会、チケットは両日とも9割以上が捌けたという。邦人作品でこの売れ行きは、事件である。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　最初は芥川也寸志の「交響管絃楽のための前奏曲」。芥川は伊福部の弟子で、この曲は東京音楽学校の卒業作品として書かれたもの。彼の管弦楽曲の第1作といっていいだろう。同じような題名の出世作である「交響管絃楽のための音楽」より数年前の作品だが、初演は芥川の死後、作曲されてから40年以上も経っていた。初演の指揮者は山田一雄となっている、懐かしい。藤岡幸夫によればプロオケが演奏するのは本日がはじめてのことらしい。&#13;&lt;br&gt;
　全体は緩―急―緩―急が一応の構成。初めは静かに悠然と、フルート、クラリネットなどの木管群が音量を増し、弦楽が重なりピアノが加わる。突然、曲調が変わり低音の強調、金管の強奏、打楽器の強打と派手派手になる。上品で高貴な舞から、激しく民俗的な舞踏に切り替わるよう。緩急ともに伊福部の影響が見られなくもない。緩―急を繰返したあとコーダとなるが、コーダらしくない断ち切るような終結。藤岡×新日フィルは若き芥川の意欲を感じさせる熱量と、細部まで神経が行き届いたこなれた演奏で、さすがの完成度だった。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　次は、木嶋真優を迎えて伊福部昭の「ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲」（ヴァイオリン協奏曲第1番）。木嶋真優は周防亮介とともに今もっとも注目すべきヴァイオリニスト。&#13;&lt;br&gt;
　「ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲」は「ピアノと管絃楽のための協奏風交響曲」に続く伊福部の2作目の協奏曲。幾度か改訂され緩徐楽章はまるっと削除し、現行版では2楽章構成となっている。伊福部は幼少のころからヴァイオリンに親しんでおり、大学ではコンマスを務めたほどだから腕前はかなりのものだった。何度も改訂を重ねたということは本作に相当愛着があったのだろう。&#13;&lt;br&gt;
　伊福部の言葉が残されている。曰く「長い歴史をもつヴァイオリン音楽には、それぞれ勝れた様式や流派が確立されていますが、この作品ではそれ等から少し離れたいわばジプシィ・ヴァイオリンに近い様式がとられています。それは、余りにも洗練され、ヨーロッパ化した様式と、又、近代の虚脱から逃れてみたいと考えたからに他なりません。――この楽器の祖先は本来アジアなのですから。第一楽章では主として旋律的な要素に、又、第二楽章では律動的な面に主眼がおかれています。」とある。&#13;&lt;br&gt;
　第1楽章はのっけからカデンツァ風のヴァイオリンソロで開始される。木嶋はこの曲を何と暗譜。ヴァイオリンの音には艶と潤いがあり、音の立ち上がり、減衰はスムーズ。音色に得も言われぬ色気があって非の打ちようがない。伊福部が言うように西欧の流儀とは全く別の奏法を用いているようでもある。しかも演奏するにはかなり難易度が高そうだ。長大なソロが一段落すると管弦楽は次第に力強いオスティナートとなり、「シンフォニア・タプカーラ」のような土俗的な曲想も現れる。そのうち『ゴジラ』のテーマがそのまま出現する。作曲の時期からいえばはこちらがオリジナルかも知れない。いや、『ゴジラ』のテーマの淵源を辿ることは難しい、ひょっとするとラヴェルあたりに行きつくやもしれない。藤岡は「シンフォニア・タプカーラ」や『ゴジラ』のテーマであっても冷静にオケをコントロールする。とまれ、伊福部のこれらの律動と旋律たちは独自の個性をもち、やはり日本人の根源的な感情や感性を大いに刺激する。&#13;&lt;br&gt;
　第2楽章はリズムに主眼が置かれ、エネルギーが充満し、ヴァイオリンの超絶技巧と管弦楽の変拍子が混然一体となって圧倒的なクライマックスを築く。ここでも洗練され華やかな西欧のヴァイオリン協奏曲に対して、アジア的で民俗性が濃厚なヴァイオリン協奏曲といった雰囲気、木嶋のカデンツァはやはり抜群で、鬼神が乗り移ったような迫力。藤岡は木嶋の情念を受け止めながら、それでもオケを悠々と制御していた。&#13;&lt;br&gt;
　この「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、狂詩曲という題名からしても通常のヴァイオリン協奏曲とは異なる音楽空間という感じがするが、今年、ここまで演奏会を聴いて来たなかで、楽曲の魅力、演奏ともにベストワンといえそう。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　休憩後、吉松隆の「交響曲第3番」、吉松の“英雄”交響曲とよく言われる。&#13;&lt;br&gt;
　４楽章構成という、もはや死に絶えた古典形式のなかに、ありとあらゆるものを詰め込んだ交響曲。マーラー的といえばそうかも知れないが、あまりに何でも有りなため、音楽は拡散し、形式は交響曲であっても内容は幻想曲のようになっている。まさしくゲンダイ音楽であって面白味は尽きない。作者のHPには自身による各楽章の解説がある。&#13;&lt;br&gt;
　“第1楽章：アレグロ。「陰」と「陽」、「希望」と「怨念」、「慈悲あるもの」と「凶暴なるもの」と言った相反する二面の性格が交錯しぶつかり合うドラマとしてのアレグロ楽章。（吉松）”&#13;&lt;br&gt;
　冒頭は不協和音の爆発。管楽器が音ではなく空気を吐き出す。風が通り抜け、悲しげなオーボエの独白が主題として登場する。ティンパニが激しく叩きつけられ、すさまじいオスティナートが吹き荒れる。やがて鳥の声のあとアダージョとなり、東洋的な静寂が訪れる。再びアレグロが戻ってきて疾走感を快復し、最後は徐々にテンポが落ち、幾つかの主題の断片が回想され交差する。&#13;&lt;br&gt;
　“第2楽章：スケルツォ。ジャズやロックからアフリカやアジアの民族音楽に至る様々なリズムの断片がパズルのように錯綜し変化してゆく、リズムの万華鏡としてのスケルツォ楽章。（吉松）”&#13;&lt;br&gt;
　舞踏音楽だが多種の打楽器が民族音楽を模倣し、ガムラン音楽のようなところもある。どちらかというとアジアンテイスト。トリオではジャズやロック風のノリとなる。全体的にマリンバの活躍が印象的。&#13;&lt;br&gt;
　“第3楽章：アダージョ。アジア風の暗い情念によるアダージョ楽章。2本のチェロが核となって語られる悲歌でもあり、真夜中の走馬灯の中に映る遠い昔の記憶のような仮面劇でもある。（吉松）”&#13;&lt;br&gt;
　不協和音が再現しチェロのレチタティーヴォが絡む。甘美な旋律が心地よいがトーン・クラスターが出現し一筋縄ではいかない。ティンパニの強烈な打ち込みのあとは感傷的な旋律が続き、コーダはショスタコーヴィチのように独奏ヴァイオリン（コンマス：崔文洙）とチェレスタの音が消えゆくように終わる。&#13;&lt;br&gt;
　“第4楽章：フィナーレ。前3楽章の素材が合流し堆積してゆく大団円としてのフィナーレ。雲の切れ目から射すかすかな日の光が巨大な日の出へと拡大してゆき、太陽の祝祭を迎える。(吉松)”&#13;&lt;br&gt;
　各楽章の主題が回帰し、再構築されながら輝かしく高揚していく。とにかく恥ずかしいくらいアップテンポとなって盛り上がる。これだけあっけらかんとした空騒ぎはマーラー「第7番」の終楽章に匹敵するだろう。映画のクライマックスにおける背景音楽としても通用するくらい。&#13;&lt;br&gt;
　藤岡幸夫はこの「交響曲第3番」を献呈され初演している。プレトークによれば数年前にシティフィルの定期演奏会で「第3番」を公演する予定が急性肺炎に罹って降板となり、改めて今日の機会を得たということらしい。藤岡×新日フィルはものすごい集中力だった。各楽器はしっかり分離し、オケ全体にはほどよい疾走感と躍動感があり、大音量を意図した交響曲でもうるさくならない。藤岡と新日フィルは相性も良さそうだ。もっとも藤岡は東響への客演でも感動的な演奏を聴かせてくれる。渡邉暁雄の弟子ということを別にしても音楽に品がある。彼の情熱と実力は侮れない。&#13;&lt;br&gt;
　吉松の“英雄”交響曲は、外観は疑似古典形式で、中身はマーラーのように森羅万象を詰め込み、管弦楽法はショスタコーヴィチを参照したようなところはあるけれど、本質は吉松流の音楽による真剣な遊びであろう。小難しいことに頭を巡らすより、その響き、旋律、律動、和声のたわむれを単純に楽しめればいいのではないかと思う。もともと音楽を聴く快楽とはそういうことだ。その意味でもこの演奏会、十二分に満足した。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>新日フィル</dc:subject>
      <dc:subject>日本・他</dc:subject>
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      <title>2026/6/30 伊東裕+秋元孝介 メンデルスゾーン「チェロ・ソナタ第2番」</title>
      <link>https://ottotto.asablo.jp/blog/2026/06/30/9862927</link>
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      <pubDate>Tue, 30 Jun 2026 18:00:49 +0900</pubDate>
      <dcterms:modified>2026-06-30T18:10:43+09:00</dcterms:modified>
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      <description>&#13;&lt;br&gt;
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フィリアホール ランチタイム・コンサート・シリーズ&#13;&lt;br&gt;
　　　第88回　伊東裕 チェロ・リサイタル&#13;&lt;br&gt;
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日時：2026年6月30日（火）　11：30開演&#13;&lt;br&gt;
会場：フィリアホール&#13;&lt;br&gt;
出演：チェロ／伊東 裕&#13;&lt;br&gt;
　　　ピアノ／秋元 孝介 &#13;&lt;br&gt;
演目：メンデルスゾーン／無言歌 Op.109&#13;&lt;br&gt;
　　　ブロッホ／ユダヤ人の生活から&#13;&lt;br&gt;
　　　　　「祈り」「嘆願」「ユダヤの歌」&#13;&lt;br&gt;
　　　マーラー／アダージェット（交響曲第5番より）&#13;&lt;br&gt;
　　　メンデルスゾーン／チェロ・ソナタ第2番 &#13;&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　ニ長調Op.58&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　チェロの伊東裕が同じ葵トリオのメンバーである秋元孝介のピアノと共にリサイタルを行うというので田園都市線の青葉台駅まで出かけることにした。&#13;&lt;br&gt;
　室内楽のプログラムは馴染みがないから少し予習をした。とくにメインのメンデルスゾーンの「チェロソナタ第2番」はYouTubeでも聴いてみた。爽やかな曲である。書かれたのは1843年の30代半ば。前後には「夏の夜の夢」や交響曲第3番「スコットランド」、ヴァイオリン協奏曲ホ短調、オラトリオ「エリア」などの傑作が生れている。メンデルスゾーン絶頂期の楽曲といっていいだろう。&#13;&lt;br&gt;
&#13;&lt;br&gt;
　第1楽章はどこかで聴いたような旋律、伊東裕のチェロは深々とした響きで力強く歌う。それを支える秋元孝介のピアノの和音連打が心地よい。メロディーメーカーであるメンデルスゾーンの面目躍如。伊東、秋元とも旋律は活発に動き回り、有り余るほどの勢いがあった。&#13;&lt;br&gt;
　第2楽章はスケルツォ、伊東の飛び跳ねるようなピチカートと秋元のスタッカートの絡みが印象的だった。幻想的でお茶目な表情をみせ、「夏の夜の夢」の音楽といってもおかしくない。魅惑的で優しい旋律がいかにもメンデルスゾーンらしい。&#13;&lt;br&gt;
　第3楽章はアダージョ、ピアノのコラール風の分散和音からはじまる。ここは秋元の最大の見せ場だった。そして伊東の朗々と鳴るチェロが重なって行く。情緒豊かで夢見るよう、肌が粟立つほどの感動した。&#13;&lt;br&gt;
　第4楽章はヴィヴァーチェ、2人の音楽は激しいが流麗さを失わない。チェロとピアノとで駆けっこしているみたい。緩急も目まぐるしく気がつくと興奮のコーダへと雪崩れ込んでいた。&#13;&lt;br&gt;
　全４楽章の演奏時間は30分弱、これはお勧めの一曲だ。&#13;&lt;br&gt;
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　コンサートの開始は、同じメンデルスゾーン「無言歌」から。ピアノ独奏のための「無言歌」ではなく、晩年に１曲だけ書いたチェロとピアノのための作品。ときどきチェロのアンコール・ピースとしても演奏される。伊東の弾く「無言歌」は楽想が滔々と流れつつ繊細で美しい。&#13;&lt;br&gt;
　挨拶代わりの「無言歌」のあと、伊東と秋元がマイクを持った。秋元は葵トリオとフィリアホールとの因縁をちょっとお喋りし、AOIのうちのOはいないけどAIでやります、といって笑わせた。伊東は簡単に演目の紹介をした。そう、今日はユダヤ人作曲家が隠されたテーマだった。&#13;&lt;br&gt;
　話を終えてブロッホの「ユダヤ人の生活」。ブロッホはチェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲「シェロモ」が一番有名だけど、「ユダヤ人の生活」はユダヤの伝統や文化を反映したチェロとピアノのための組曲。伊東と秋元は哀愁漂う泣き節を聴かせてくれた。&#13;&lt;br&gt;
　「交響曲第5番」のアダージェットは、マーラーが作曲中に出会った妻アルマへの愛を音楽にしたもの。管弦楽ではハープと弦5部で演奏されるが、今回はもちろんチェロとピアノのみ。2人だけの演奏で重量感よりは清潔感が上回るがコクは失われない。伊東の歌心と秋元の多彩な音色が寄り添い悲しくも美しい。音は下降しながら沈み込み、途中の闇や憂いを乗り越え、徐々に明るさと希望が現れてくる。ゆったりとした陶酔のなかで曲が終わった。&#13;&lt;br&gt;
　&#13;&lt;br&gt;
　マーラーの演奏後、2人は一度舞台裏に下がったが、休憩というわけではなく、すぐ舞台に戻り「チェロ・ソナタ第2番」を弾いた。&#13;&lt;br&gt;
　完売公演で満席の鳴りやまぬ拍手に応じ、アンコールは「歌の翼に」だった。メンデルスゾーンの「無言歌」ではじめて「歌の翼に」で終える、完璧なコンサートであった。&lt;br&gt;
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      <dc:subject>音楽</dc:subject>
      <dc:subject>演奏会</dc:subject>
      <dc:subject>室内楽</dc:subject>
      <dc:subject>独墺</dc:subject>
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