2025/1/11 豊平青×クレド響 マーラー「交響曲第6番」2025年01月11日 20:42



クレド交響楽団 第12回 定期演奏会

日時:2025年1月11日(土) 15:00 開演
会場:杉並公会堂
指揮:豊平 青
共演:ヴァイオリン/ジェラール・プーレ
演目:バッハ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
   マーラー/交響曲第6番「悲劇的」イ短調


 招待券を頂いたのでクレド響を聴きに杉並公会堂へ。
 杉並公会堂はみなとみらいホールやオペラシティコンサートホールと同じシューボックス形式、座席数は1,200席と小ぶり。
 クレド響は指揮の豊平青が創設した慶應義塾高等学校を母体とするアマオケ。豊平は普通のビジネスマンと音楽活動の二足の草鞋を履いているようだ。年齢はまだ20代半ば。同じ慶應出身で東京ユヴェントス・フィルを結成した坂入健司郎も「ぴあ」に務めながら指揮活動をしていた。お互い道筋が似ている。

 最初はジェラール・プーレのソロでバッハの「ヴァイオリン協奏曲第1番」。ブーレはもう90歳近い。シェリングの愛弟子でフランスと日本とを行き来し教育者としても有名である。指揮の豊平はプーレに学んでいる。その縁でかクレド響とは何回も共演しているという。
 プーレの足取りはしっかりしていて舞台の段差を乗り越える時も危なげがない。とても90歳を目の前にした老人とは思えない。音はまろやかでしっとりとしている。伴奏のクレド響の弦は8-6-6-5-4の編成だった。低域が厚くちょっとバランスが悪かった。

 マーラーの「交響曲第6番」は元気のいい演奏。クレド響は見たところ10代や20代の若者たちで構成されている。エネルギーは有り余るほどだろう。ただアンサンブルが多少粗い。騒々しく感じる場面が何度かあった。豊平のコントロールも強弱、緩急ともにあざといところがあって開始早々から興が醒めた。残念ながら今日は音楽に集中できなかった。