ばね指 ― 2025年09月03日 13:33
数か月前から徐々に左手の親指の動きが悪くなり、曲げることも伸ばすことも不自由になってきた。物が掴み辛くなり指を曲げようとするとギクシャクする。とくに第一関節が円滑に動かない、油が切れたみたい。
親指が常時“く”の字の形のまま、指を反らすことはもちろん、真っ直ぐに伸ばすことさえ出来ない。痛みもだんだんと増してきて腫れもある。
知らべてみると「ばね指」ではないかと。このまま放置していても治りそうもない。痛みも我慢できない。で、近所の整形外科で診てもらうことにした。
レントゲンを撮ると骨に異常はなく、診断はやはり「ばね指」。指を動かすための腱が変形し、鞘に触れて炎症を起こしている。腱鞘炎の一種らしい。「原因は何ですか」と聞くと、「老化現象ですね」とにべもない。
完治させるに手っ取り早いのは手術で、腱が鞘に引っかかっているのでその鞘を切除する。10分くらいの簡単なものだという。「手術は避けたいのですが」と相談すると、「では、炎症を抑えるため副腎皮質ホルモン剤と麻酔剤を注射しましょう」との返事。これが7月中旬のことだった。
注射のおかげで1週間ほどしたら痛みはかなり和らいだ。二度目の診察でまた手術を勧められたものの、「もう少し様子をみたい」と再度お願いしたら、「理学療法を併用しましょう。家では指のストレッチをしてください」とのこと。
以降、「スーパーライザー」を使って照射し、指のストレッチを続けた。「スーパーライザー」は近赤外線をスポット状に当て、炎症や痛み、血行を改善する光線治療器。ストレッチは手と指の単純な曲げ伸ばしである。この治療が8月下旬までほぼ1カ月続いた。
こうやって、散歩がてら理学療法に通い、家でストレッチを継続したら、幸いにもずいぶんと良くなった。痛みは第一関節あたりに残っているけど、物を掴むのに難儀なく、指を反らすことはまだできなくても、何とか真っ直ぐには伸ばせるようになった。
先だっての三度目の診察では「手術はしなくてよさそうですね。ストレッチは続けて。再発したらまた来てください」という見立て。一旦治療を終えることになった。
メデタシメデタシというべきか、歳はとりたくないと嘆くべきか、いやはや酷い目にあった。再発は勘弁してほしい、これ以上悪化しないようストレッチを頑張らねば!