2022/4/9 秋山和慶×東響 映画音楽2022年04月09日 20:16



オーケストラで楽しむ映画音楽ⅩⅢ

日時:2022年4月9日(土) 15:00 開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:秋山 和慶
共演:ナビゲーター/中井 美穂
   指揮・ピアノ/久石 譲
   ヴァイオリン/三浦 文彰
演目:ジョン・ウィリアムズ生誕90年
   『インディー・ジョーンズ』 レイダース・マーチ
   『シンドラーのリスト』
   『ハリー・ポッターと賢者の石』
         ヘドウィグのテーマ
   『E.T.』 フライング・テーマ
   久石譲 作品集
   『おくりびと』 チェロとオーケストラのための
   『私は貝になりたい』
   『天空の城ラピュタ』交響組曲


 ふだんはオーケストラなどを聴かない2人が、久石譲の映画音楽をナマで体験したい、できれば作曲家本人にも会いたいと。
 それが3カ月ぐらい前のこと。で、このプログラムを見つけ、早速3人分のチケットを入手した。ミューザのホールアドバイザー秋山和慶の人気企画で、知らぬ間に完売公演になっていた。早めにチケットを手配しておいてよかった。

 前半はジョン・ウイリアムズ特集、生誕90年という。ここ数年はウィーンフィルやベルリンフィルを指揮して録音をしている。健在である。
 後半は久石譲の作品集、『おくりびと』と『私は貝になりたい』は秋山さんが指揮、『天空の城ラピュタ』は久石さん本人が振って、ピアノも弾いた。久石さんの指揮は端正で、師匠の秋山さん譲り。図らずも師弟競演となった。
 久石さんは70歳を過ぎ、秋山さんは80歳を超え、ジョン・ウイリアムズは90歳。近頃の老人はみな矍鑠としている。一方、『シンドラーのリスト』と『私は貝になりたい』でヴァイオリンソロを受け持った三浦文彰さんは20代、『おくりびと』でチェロソロを担当した東響の伊藤文嗣さんは30代、ここでは老若共演である。
 ジョン・ウイリアムズも久石譲もメロディー・メーカーであるし、オーケストレーションもこれぞ映画音楽といった両雄だから、親しみやすく楽しい演奏会となった。