オーケストラの新体制2021年09月06日 07:39



 首都圏オーケストラの指揮者に関して、最近いくつかの就任発表があった。旧聞に属するニュースも含めて、記録として残しておきたい。

○日本フィルハーモニー交響楽団
 シンガポール出身の指揮者カーチュン・ウォンが、2021年9月1日より首席客演指揮者に就任する、と8月25日に発表があった。任期は2年。

 https://japanphil.or.jp/orchestra/news/24788

 さらに、8月31日、広上淳一を2021年9月1日より「フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)」に迎えることを決定した。任期については触れられていない。

 https://japanphil.or.jp/orchestra/news/24799

 すでに、現在の首席指揮者ピエタリ・インキネンとの契約は、2021年9月より2年間の延長が決まっている。2年後の日フィルにおけるカーチュン・ウォンの去就が注目される。

○新日本フィルハーモニー交響楽団
 佐渡裕を第5代音楽監督として迎える、と8月27日に発表。任期は2023年4月より2027年3月までの4年間。

 https://www.njp.or.jp/news/24892

 佐渡は京都府出身。兵庫県立芸術文化センターの芸術監督。海外では2015年よりオーストリアのトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督を務めている。首都圏のメジャーオーケストラのポストは初めてではないか。期待しよう。


 以下は、少し前にアナウンスされた2021年以降のオケの新体制。

○東京交響楽団
 2021年4月から原田慶太楼が正指揮者となった。任期は3年間。音楽監督:ジョナサン・ノット、正指揮者:原田慶太楼、桂冠指揮者:秋山和慶とユベール・スダーンの陣容。

 https://tokyosymphony.jp/pc/news/news_4317.html

○東京ニューシティ管弦楽団
 飯森範親が2021年4月よりミュージック・アドヴァイザー(次期音楽監督)に就任。内藤彰はエグゼクティブ・コンダクターに。

 https://www.japanarts.co.jp/news/p5929/

○神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 2022年4月より沼尻竜典を音楽監督に迎える。任期は2025年3月末まで。常任指揮者の川瀬賢太郎は今年度一杯で退任。

 https://www.kanaphil.or.jp/news/1655/

○NHK交響楽団
 パーヴォ・ヤルヴィの後任としてファビオ・ルイージが2022年9月より首席指揮者に就任する。契約は3年間。

 https://www.nhkso.or.jp/news/20210409.html


 閑話休題、パラリンピックが終わった。ウーハンコロナや政局、アフガン情勢など騒々しいニュースの陰に隠れてしまったような。でも、無事終わって良かった、何より。健常者であれ障碍者であれスポーツで頑張る姿が勇気を与えてくれた。
 パラリンピックの閉会式までの数日は、すっかり秋の気配。すすき梅雨というのか雨模様が鬱陶しいけど、今日現在の気温も20度くらい、このまま本格的な秋に突入しそうな勢いだ。