ニワフジ2021年05月05日 08:37



 ニワフジ(庭藤)が見頃となってきた。
 フジと名付けられているが、蔓性のフジとは全く異なるマメ科の落葉小低木である。川岸の岩場などに自生し「岩藤」とも呼ぶ。山野草の類で、近年、自生ものは希少らしく、園芸品種にしてもあまり出回らないようだ。

 昨年、この時期に花の付いた幼木をたまたま入手した。冬には葉が落ちて頼りない株立ちとなったが、この春、芽吹いて、今またフジの花に似た赤紫の花をたくさん咲かせている。丈夫で頑健、手がかからず育てやすい。
 本来のフジとは違って蔓は延びず、背丈は大きくならない。葉を四方八方に伸ばし、縦よりは横へと広がる。株の根元から10~20cmも離れたところで根萌芽が幾つか顔を出すが、樹形は比較的コンパクトにまとまる。花だけでなく新緑もとても綺麗だ。

 さて、今日は「こどもの日」。五節句のひとつ「端午の節句」、「菖蒲(尚武)の節句」とも。
 季節の変わり目、春が終わり、これから梅雨を迎え、夏へ。今年も、はや三分の一が終わった。まさに“無常迅速 時不待人”。せめて、柏餅か粽でも食べるとしよう。

コメント

トラックバック