金木犀の花 ― 2022年10月18日 12:25
金木犀の花が初めて咲いた。
三年ほど前、庭らしきものを造り始めたとき、一番最初に植えたものだ。
もともと樹高1m足らずの幼い木で、数年は花を見ることができないと覚悟して、しっかり育てるつもりでいた。
しかし、贖った幼木は極めてひ弱で病気がち。背は少し伸びても小指ほどの太さの幹は全然生長しない。一時は葉がほとんど無くなってしまった。
今年は、春先に新芽が多く吹き、快復の兆しだと安堵したが、すぐにその葉は黄変し、夏前にはやはり上部を残して、大部分が落葉してしまった。
素人判断で薬剤を散布したり、活性剤を与えたり、土を漉き込んだり、手入れはしたものの、肝心の原因がよく分からない。
このまま枯れてしまうのではないかと心配した。昨年は、剪定が良くなかったのか、モミジを枯らしてしまった。それに続くような嫌な予感もあった。
ところが、先週、気が付いたら残った上部の葉の周辺に花芽がついていた。思いもかけないことだった。
時期的には少し遅いようだが、いま開花を迎え少ない花数ながら強い芳香を放っている。 姿形はあいかわらず頼りないし、樹勢が衰えると花が咲くともいう。それでも束の間の香りを楽しんでいる。
この先、持ち直して順調に育ってくれると嬉しい。期待と不安とが半々である。