久石譲とエリアス・グランディ2023年10月08日 11:59



 音楽之友社のWebマガジン「ONTOMO」に、久石譲が日本センチュリー交響楽団の音楽監督に就任する、との記事が掲載されていた。
 日本センチュリー交響楽団は、つい先日フェスタサマーミューザで聴いた。見事なアンサンブに感心したが、大阪府・豊中市を拠点とする創立30数年の比較的若い楽団である。
 久石は2021年4月から同響の首席客演指揮者を務めていて、音楽監督への就任は2025年4月だという。「1度はオーケストラと深く関わる仕事をしてみたいと思っていました。たくさんのお客様に受け入れられた上で高い音楽性を維持できるよう努めます」とコメントしている。

https://ontomo-mag.com/article/hisaishi-jcso-202310/
 

 もうひとつの話題。札幌交響楽団が2024年3月で契約満了となる首席指揮者マティアス・バーメルトの後任にエリアス・グランディを迎えると発表した。1年の経過期間をおいて2025年4月から。併せて、バーメルト退任直後には下野竜也が首席客演指揮者として加わる。なお、下野はこの10月、N響の正指揮者に就任している。
 エリアス・グランディはミュンヘン生まれの43歳、父親はドイツ人、母親は日本人。チェロ奏者としてオケで活躍した後、2012年にダルムシュタット歌劇場の常任指揮者として指揮活動をスタートし、2015年にハイデルベルク歌劇場の音楽監督。第7回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールでは最高位を獲得している。
 札幌交響楽団については、東京公演時、尾高忠明をはじめラドミル・エリシュカ、マックス・ポンマー、マティアス・バーメルトの指揮で聴いている。この先、指揮者陣が大きく若返る。エリアス・グランディの東京でのお披露目を楽しみにしたい。

https://www.sso.or.jp/2023/10/2024/