フェスタサマーミューザの残席 ― 2023年07月19日 12:33
今週末、22日の土曜日にフェスタサマーミューザ(FSM)が開幕する。首都圏オケのほとんどが集い、地方からも2つのオケが参加、ほかにも県内の音大やジャズバンドが加わり、8月11日まで3週間にわたって開催される。
このFSM、ミューザ川崎のHPにチケットの残席情報が掲載されている。「完売」「僅少」「あり」等の表示である。今年は各オケとも監督や常任が指揮するという熱の入りようだが、それぞれの前評判は如何に…
プロオケの状況をみると、17日現在で席の「完売」はN響、新日フィル、神奈川フィル、東響(フィナーレ)の4つ、「僅少」は東響(オープニング)、「あり」はシティフィル、都響、山形響、読響、東フィル、日本センチュリー響、日フィルとなっている。
N響はさすがのブランド力、さらにピアノのマルティン・ガルシア・ガルシアが出演するのが強味。新日フィルは超有名曲の「運命」「田園」二本立てを広上淳一(当初予定の井上道義は降板)が振る。神奈川フィルは辻井伸行が登場するとあって当然完売。最終日の東響は清塚信也の魅力だろう。オープニングの東響もノット監督が珍しくチャイコフスキーを披露するので売り切れ目前。
それにひきかえ、シティフィル、都響、読響、日フィルは監督や常任が指揮するというのに、チケットに余裕がある。監督や常任だからといって必ずしも客を呼べるわけでない。東フィルは若手指揮者とベテランソリストを組み合わせたが席は残っている。山形響や日本センチュリー響といった地方オケの盛り上がりも今ひとつ。お祭りだからプログラムがありきたりなのは仕方ない。人気ソリストの有無が集客の決め手となっているようだ。
20近い夏祭り公演中、当の本人は残席が余裕の2つの地方オケと読響を聴くつもり。