2022/7/28 ビルマン聡平 バッハの無伴奏ヴァイオリン曲2022年07月28日 13:36



ランチタイムコンサート「音楽史の旅」
  ②バッハの無伴奏ヴァイオリン曲

日時:2022年7月28日(木) 11:00 開演
会場:かなっくホール
出演:ヴァイオリン/ビルマン 聡平
   ファシリテーター/飯田 有抄
演目:無伴奏ソナタ 第1番ト短調 BWV.1001より 第1楽章
   無伴奏パルティータ 第3番ホ長調 BWV.1006
   無伴奏パルティータ 第2番ニ短調 BWV.1004より
    第5曲シャコンヌ


 ランチタイムコンサートの2回目、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータから3曲。
 当初、渡辺美穂の予定が体調不良により、新日本フィルのセカンド・ヴァイオリン首席のビルマン聡平に代わった。
 第1回と同様、飯田有抄さんが解説をしてくれた。

 ビルマン聡平のヴァイオリンは、丁寧で端正、音も美しい。すくっとした立ち姿で、一音一音確かめるように弾いていく。さすが「シャコンヌ」になるとテンションがあがって、音に熱がこもり、身振りも大きくなるが。
 やはり「シャコンヌ」は魂が震える。特別な音楽と納得する。
 かなっくホールは飾りひとつない不愛想な空間だが、ヴァイオリンもピアノも良い音で鳴る。今日は、わずかヴァイオリン一挺の響きが豊かにホールに充満し、真夏の鬱陶しい季節を忘れさせてくれた。

 ソリスト変更のアナウンスは10日ほど前。いかにバッハの無伴奏がヴァイオリニストのバイブルだといっても、そうそう簡単に代役を引き受けられるものではない。
 ビルマン聡平は普段オケの一員。考えてみれば、オケはこういった実力者で編成される贅沢な集団だ。ときとして爆発的な感動を与えてくれるのは、至極当然のことなのかもしれない。