Tシャツ2025年08月13日 11:46



 この季節、普段は綿パンツかアスレチックパンツにTシャツで居る。暑さが厳しい日には何回も着替える。とくにTシャツは何枚あっても足らない。

 そうでありながらTシャツはあまり買い求めたことがない。貰いものが多く「スター・ウォーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ジュラシック・パーク」など映画のポスター画面がプリントされたものや、「Microsoft」などのロゴが入った企業タイアップもの、ラクビー、野球、オリンピックなどのスポーツイベントで作成されたもの、背番号17の入ったユニフォームを模したものまである。さすが大谷選手のユニフォームに似せたTシャツは、気楽に着るわけにはいかないからタンスの奥にしまい込んであるけど。

 ほとんどが非売品のようで、どうやって手に入れたかは知らないが様々な意匠のTシャツを子供が届けてくれる。親孝行のつもり? いや、だいたいが車を借りたいときに土産代わりに持ってくる。余分にあって困ることはないので、こちらは何であろうとウエルカムである。

 それにしてもこの夏の気象は異常。今週は雨模様で多少暑さが和らいでいるが、蒸し風呂に入っているようで身体に酷くこたえる。天気予報によると来週はまた猛暑がぶり返すという。立秋は過ぎた、盂蘭盆会のあとの残暑を乗り切れば、と呟きつつ毎日を耐えている。

池のある公園2025年07月31日 17:24



 住宅地の真ん中に小さな池がある。池の周りには遊歩道が作られていて、その一部は擬木の橋となって水面の上を散策できるようになっている。一周しても5分くらいの本当に小さな池で、もとは自然の溜池なのか、人工物なのか、よく分からない。
 池には睡蓮が浮かべてありカルガモなどが泳いでいる。睡蓮の花をみながらカルガモに餌をやりつつ歩くこともできる。岸辺ではいつも何人かの釣り人が糸を垂れている。釣った獲物は持ち帰えることができるのか、それとも池に戻すのか、これも分からない。

 池に隣接して池の面積の半分ほどの広場がある。時間帯によって老人たちがゲートボールに興じたり、小学生がキャッチボールをしている。サッカーボールを蹴っていることもある。
 広場の奥にはイチョウやトチノキ、モッコクなどの大木が茂っており、ブランコ、滑り台、鉄棒といった遊具や、背伸ばしベンチ、ぶら下がり棒、腰ひねり棒などストレッチ用の器具が設置されている。よく保育園児が集団で遊びに来る。乳母車をひいたお母さんたちが談笑するにも具合がいい。
 遊具やストレッチ用の器具の上空は、樹々の葉影が広がり緑の天幕に覆われているよう。酷暑のなか木漏れ日を浴びながら身体を動かしていてもあまり暑さを感じないのが有難い。

 夏の散歩には格好な場所で、ここを目的地にして最近は毎日のように通いつめている。

2025/7/26 FSM:ノット×東響 言葉のない「指環」2025年07月26日 22:12



フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025
  東京交響楽団 オープニングコンサート

日時:2025年7月26日(土) 15:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ジョナサン・ノット
演目:ワーグナー/歌劇「ローエングリン」から
        第1幕への前奏曲
   ベートーヴェン/交響曲第8番 ヘ長調
   ワーグナー/言葉のない「指環」
        マゼール編「ニーベルングの指環」


 同じサマーミューザにおいて似たようなプログラムがあった。一昨年のヴァイグレ×読響による「リング」抜粋とベートーヴェンの「交響曲第8番」である。ただし、ヴァイグレの「リング」はデ・フリーヘルの編曲、今回のノットはマゼール編曲を選択した。マゼール版は尺が長い。加えて「ローエングリン」の前奏曲をサービスしてくれた。チケットは早々に完売となった。

 ホール前の“歓喜の広場”でノット指揮によるオープニング・ファンファーレが終わり2時ちょうどに開場した。ファンファーレは三澤慶作曲の5分ほどの華やかな曲、ファンファーレ兼行進曲といった趣。舞台上ではノットのプレトークがあり、予定通り演奏会は3時にスタートした。

 最初の「ローエングリン」はノットらしからぬ穏やかで静謐な演奏、繊細で美しく神秘的な音楽だった。 
 一転してベートーヴェンの「交響曲第8番」はエッジのきいたトリッキーな演奏。強弱、緩急、テンポともども変幻自在、即興的で生々しく、何が起こるか予想がつかない面白さがあった。
 「第8番」は「第4番」と並んで実演に恵まれない。両方とも軽やかで小粋な曲だけど面白く聴かせるのは至難の業である。音盤のせいもあるのかも知れない。「第8番」はイッセルシュテット×ウィーンフィルの、「第4番」はクリュイタンス×ベルリンフィルの完璧なレコードがあった。両曲だけは実演が音盤を越えることが出来ず、音盤のみで満足していた不思議な曲であった。もっとも、レコードを処分したあと、「第4番」はまれにライブで楽しむことができるようになった。残っていたはこの「第8番」だが、今日のノット×東響によって呪縛はとけたようだ。

 後半、マゼール版の「リング」ハイライト。ノット×東響の演奏は細部まで明晰、楽器の一つ一つが全て聴こえるよう。動機が鮮明に浮かび上がる。重量感を保ちながら隅々まで光をあてたような演奏。「ラインの黄金」の序奏から演奏の安定度は抜群で、最後まで音楽に没入し興奮した。東響の弦、木管、金管、打楽器のバランスは驚異的な水準、それぞれの音も緻密で極めて美しい。
 マゼール版は物語順にエピソードを切れ目なく繋ぎ、音で絵を描くような優れた編曲だと思うけど、ひとつ残念なのは「ラインの黄金」の終曲「神々のヴァルハラ入城」がすっぽり抜け落ちていること。「雷神ドナーの槌」で終えてそのまま「ワルキューレ」へと続く。もっとも「神々のヴァルハラ入城」のあとはいささか休息がほしくなるから、これでいいのかも。最も感動したのは「神々の黄昏」、夜明け―ラインへの旅立ち―ハーゲンの招集―ジークフリートとラインの乙女―葬送行進曲―ブリュンヒルデの自己犠牲、と音楽が起伏し、まるで舞台が目に浮かぶようだった。終演後、満員の会場は大歓声、当然のごとくノットの一般参賀となった。

 ノットはワーグナー指揮者としても頭抜けている。今となってみるとウーハン・コロナのせいで「トリスタンとイゾルデ」の全曲演奏が中止となってしまったのは痛恨の極みだ。ノットは今期で東響とスイスロマンド管の監督をともに退任し、2026/27シーズンからはスペイン・バルセロナのリセウ大劇場の音楽監督・首席指揮者に就任する。多分、「リング」全曲も取りあげるだろう。うらやましいかぎりである。一旦、東響との縁は切れるのだが、次のシーズン以降も継続的に来日し、また何らかの形でこういったワーグナーを披露してほしい。

 今日がサマーミューザの初日、これから2週間にわたって夏祭りが開催される。今年の参加はこのオープニング公演のみ。他に2、3迷ったが開演時間の関係でパスすることにした。検討した幾つかはすべて夜公演、やはり、夜公演は辛いので出来る限り避けることに。指揮者、ソリスト、プログラムの魅力と公演時間による消耗度合を天秤にかけての結果である。歳をとるといろいろ制約されることが多くなっていく。致し方ない。
 今日の公演は夏祭りというにはもったいないくらい。定期演奏会にも匹敵するほどで大いに充足した。今年の祭りはこれで終えて悔いない。

山法師の花2025年05月29日 12:21



 小さな山法師を植えて6、7年になる。3年ほど前の植え替えがダメージになっているようで、生長が遅くなかなか花を咲かせてくれなかった。
 ようやく今年、幹はまだまだ細く頼りないものの背丈が倍以上になって、わずか二輪だけ白い花をつけた。
 花は近縁種のハナミズキと似ているが、ハナミズキのほうが柔らかい感じがする。山法師は花弁(実際は花弁ではなく総苞片というらしい)が手裏剣のように鋭角で野趣がある。
 5月に入って花をつけた山法師は、1カ月近くになるが未だ枯れずに咲いている。図鑑をみると十分に生長したそれは、葉の上を雪が被ったように真っ白な花で埋め尽くされ壮観である。
 この先、年を経るごとに少しずつでも花が増えてくれれば楽しみが加わるけど。

切り花2025年05月03日 13:20



 薔薇と紫蘭と姫空木が満開となったので切り花にして食卓の上に置いた。

 薔薇は薄いピンク、紫蘭は赤紫、姫空木は白、と色彩の按配がなかなか良い。3・4日は食事をしながら愛でることができそうだ。

 これから咲く匂蕃茉莉や梔子は切り花には向かないけど、芍薬とカーネーションのつぼみが膨らんできた。取っ替え引っ替えすれば半月くらいは室内の花を楽しめるだろう。