2025/11/29 今井清治×YACO モーツァルトとベートーヴェン2025年11月29日 19:33



横浜アマデウス室内合奏団
  第37回定期演奏会 ~古典派の円熟~

日時:2025年11月29日(土) 14:00開演
会場:日本キリスト教団 清水ヶ丘教会
指揮:今井 清治
共演:クラリネット/小野 ユカ
演目:モーツァルト/クラリネット協奏曲 K622
   ベートーヴェン/交響曲第3番 Op.55「英雄」


 京急本線の横浜駅から横須賀方面に向かって4つ目に南太田という駅がある。駅から北の坂道を歩いて5分もかからないところに清水ヶ丘教会があり、ここで無料コンサートがあった。
 主催は横浜アマデウス室内合奏団(YACO)。YACOはHPをみると今井清治の呼びかけにより2006年に創立したチェンバー・オーケストラで、年3回の定期演奏会をこの教会にて続けているという。

 で、土曜日の午後、交通の便は悪くないし天気もまずまず、プログラムにも魅かれて散歩がてら出かけることにした。
 教会は壁面が煉瓦造りで屋根は緑・茶・橙の三色の洋瓦で葺いてある立派な建物。礼拝堂は2階席もあり300席くらいだろうか、ほぼ満席だった。天井は高く簡素な設えながら空調も照明も完備されている。教会のなかは冷えるのではないかと覚悟をしていたが、なんのなんの極めて快適な空間だった。

 今井さんは読響のホルン奏者だったらしい。かなりの御歳で全曲座って指揮をした。この御歳だと、多分、山岸さんと一緒に活躍されていたはずだが覚えてはいない。

 モーツァルトの「クラリネット協奏曲」のソリストは楽団のメンバー。YACOの定期演奏会は同一のプログラムで2公演あり今回は22日と29日。2人の楽団員がそれぞれソロを担当した。今日の小野ユカさんはアマチュアとは思えないほど無理のない端正な演奏でとても上手。秋も深まったこの季節のモーツァルトが心にしみた。

 休憩後は「エロイカ」。教会の音響は素晴らしく、チェロやコントラバスの低音は地を這うように伝わり、ヴァイオリンや木管の高音は天井に吸い込まれていく。編成が小さいせいもあって各声部が明瞭に聴きとれる。アンサンブルに多少の難はあるが、今井さんは極端な制御や無理強いをすることなく自然体で温厚、それでいてベートーヴェンらしい迫力ある演奏だった。

 散歩を兼ねての演奏会、発駅と着駅からの往復で万歩計をみると7000歩、一日の目安5000歩はゆうに越えた。
 それにしても日本のアマチュア音楽家の活動はフルオケからチェンバーオケ、室内楽団、もちろんソロまで多様で層が厚い。アマチュアとは思えないほどの演奏に出会うこともある。アマチュアの楽団をまとめて聴くのはなかなか難しいけど、機会をみながらウオッチするのは楽しい。

ばね指2025年09月03日 13:33



 数か月前から徐々に左手の親指の動きが悪くなり、曲げることも伸ばすことも不自由になってきた。物が掴み辛くなり指を曲げようとするとギクシャクする。とくに第一関節が円滑に動かない、油が切れたみたい。
 親指が常時“く”の字の形のまま、指を反らすことはもちろん、真っ直ぐに伸ばすことさえ出来ない。痛みもだんだんと増してきて腫れもある。
 知らべてみると「ばね指」ではないかと。このまま放置していても治りそうもない。痛みも我慢できない。で、近所の整形外科で診てもらうことにした。

 レントゲンを撮ると骨に異常はなく、診断はやはり「ばね指」。指を動かすための腱が変形し、鞘に触れて炎症を起こしている。腱鞘炎の一種らしい。「原因は何ですか」と聞くと、「老化現象ですね」とにべもない。
 完治させるに手っ取り早いのは手術で、腱が鞘に引っかかっているのでその鞘を切除する。10分くらいの簡単なものだという。「手術は避けたいのですが」と相談すると、「では、炎症を抑えるため副腎皮質ホルモン剤と麻酔剤を注射しましょう」との返事。これが7月中旬のことだった。

 注射のおかげで1週間ほどしたら痛みはかなり和らいだ。二度目の診察でまた手術を勧められたものの、「もう少し様子をみたい」と再度お願いしたら、「理学療法を併用しましょう。家では指のストレッチをしてください」とのこと。
 以降、「スーパーライザー」を使って照射し、指のストレッチを続けた。「スーパーライザー」は近赤外線をスポット状に当て、炎症や痛み、血行を改善する光線治療器。ストレッチは手と指の単純な曲げ伸ばしである。この治療が8月下旬までほぼ1カ月続いた。

 こうやって、散歩がてら理学療法に通い、家でストレッチを継続したら、幸いにもずいぶんと良くなった。痛みは第一関節あたりに残っているけど、物を掴むのに難儀なく、指を反らすことはまだできなくても、何とか真っ直ぐには伸ばせるようになった。
 先だっての三度目の診察では「手術はしなくてよさそうですね。ストレッチは続けて。再発したらまた来てください」という見立て。一旦治療を終えることになった。
 メデタシメデタシというべきか、歳はとりたくないと嘆くべきか、いやはや酷い目にあった。再発は勘弁してほしい、これ以上悪化しないようストレッチを頑張らねば!

池のある公園2025年07月31日 17:24



 住宅地の真ん中に小さな池がある。池の周りには遊歩道が作られていて、その一部は擬木の橋となって水面の上を散策できるようになっている。一周しても5分くらいの本当に小さな池で、もとは自然の溜池なのか、人工物なのか、よく分からない。
 池には睡蓮が浮かべてありカルガモなどが泳いでいる。睡蓮の花をみながらカルガモに餌をやりつつ歩くこともできる。岸辺ではいつも何人かの釣り人が糸を垂れている。釣った獲物は持ち帰えることができるのか、それとも池に戻すのか、これも分からない。

 池に隣接して池の面積の半分ほどの広場がある。時間帯によって老人たちがゲートボールに興じたり、小学生がキャッチボールをしている。サッカーボールを蹴っていることもある。
 広場の奥にはイチョウやトチノキ、モッコクなどの大木が茂っており、ブランコ、滑り台、鉄棒といった遊具や、背伸ばしベンチ、ぶら下がり棒、腰ひねり棒などストレッチ用の器具が設置されている。よく保育園児が集団で遊びに来る。乳母車をひいたお母さんたちが談笑するにも具合がいい。
 遊具やストレッチ用の器具の上空は、樹々の葉影が広がり緑の天幕に覆われているよう。酷暑のなか木漏れ日を浴びながら身体を動かしていてもあまり暑さを感じないのが有難い。

 夏の散歩には格好な場所で、ここを目的地にして最近は毎日のように通いつめている。

生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界2024年07月09日 16:44



 JRあるいは東急の目黒駅から目黒通りを東へ歩いて10分ほど、首都高速道路の高架をくぐると東京都庭園美術館がある。
 本館は昭和初期に皇族朝香宮家の自邸として建てられ、昭和の終わり近くになって美術館として開館した。都心ながら緑豊かな「日本庭園」「西洋庭園」「芝庭」に囲まれた宮廷時代の面影を残すアール・デコ様式の歴史的建造物で、10年ほど前、国の重要文化財に指定された。

 いまここで生誕140年、没後90年にあたる竹久夢二展が開催されている。夢二の故郷岡山にある夢二郷土美術館のコレクションを中心とした200点近くの作品展である。
 グラフィックデザイナーだけではなく近代画家としての夢二にスポットをあて、油彩画も10数点が出展された。最初期の「初恋」、新発見の「アマリリス」、滞米中の「西海岸の裸婦」などである。夢二は生涯に油絵を30点ほど残しており、そのうちのほぼ半数が集められている。
 「初恋」は濃い色調のほの暗い絵で和服姿のうつむきかげんの女性が描かれているが夢二のイメージからは少々遠い。「アマリリス」は色白な肌に憂いを帯びた瞳、赤い唇、そして大きな手、と典型的な夢二美人である。「西海岸の裸婦」は印象派の影響が明らかだけど、縦に長く引き伸ばされたような女性像がモディリアーニを思い起こさせる。
 もちろん雑誌の表紙や挿絵、広告チラシも多数あり、珍しいスケッチブックや素描なども展示され、夢二の軌跡を辿ることができる。

 展示会場は本館だけでなく21世紀になってから建設された新館にも及んでいる。館内には喫茶軽食のサービスもある。この猛暑ではあまりお勧めできないが、展覧会を観たあと三つの庭園を散策するのも一興。
 東京での催しは8月25日まで。10時~18時開館で月曜日は休館。団体や学生・シニア割引など普通の割引制度のほか、面白いのは会期中きものを着て来館するとドレスコード割引が適用される。また、7月19日以降の毎週金曜日はサマーナイトミュージアムとなり21時まで延長され、17時以降の入場が割引となる。
 本企画は東京での展示が終わったあと、岡山や大阪など全国5館を巡回する予定となっている。

コーラス2024年06月27日 19:53

 

 家人の病院通いに付き添い、診察の待ち時間を利用し、散歩がてら公園で軽く運動をした。夕方に近い午後、公園には誰もいない。

 そのうち、隣接の建物の窓を通して歌が聴こえてきた。女性だけの素人合唱団、ママさんコーラスだろう。
 「夏の思い出」、水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている…、続いて「上を向いて歩こう」「川の流れのように」、知らず知らず 歩いて来た 細く長い この道…

 3曲をしっかり聴かせてもらうと、ちょうど良い時間となった。帰り道に隣接の建物の正面にまわってみた。地域ケアプラザとある。
 昔でいう公民館か、と思ったが、デイサービスなどが併設され、身近な福祉・保健の拠点として整備された施設のようだ。多目的ホールからの歌声だった。