花海棠2021年04月01日 07:44



 「花海棠(ハナカイドウ)」が満開となった。
 背丈は1mそこそこだが、昨年よく花が咲いた。今年はそれにも増してたくさん開花した。淡紅色の綺麗な花が枝を覆っている。特に下枝の短い枝には、びっしりと花が付いている。
 「花海棠」は桜の花を追いかける風に、例年なら4月上旬ころからぼつぼつ咲き始める。今年はここ一週間ほどめっきり暖かく、適度に雨も降ったことから、今が真っ盛りである。
 「花海棠」は、茎に沿って垂れるがごとく半開状の花を咲かせることから、「垂糸海棠」とも呼ばれていて、唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃を海棠にたとえたように、美人の代名詞ともなっている。
 美人といえば、“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”とか“いずれ菖蒲か杜若”といった慣用句、「錦上添花」「羞花閉月」といった四字熟語など、花とは切っても切れない。
 このあとは「ドウダンツツジ」や「ヒメウツギ」の白いひっそりとした花が見ごろとなる。いよいよ春の庭が目を楽しませてくれる。

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