池のある公園2025年07月31日 17:24



 住宅地の真ん中に小さな池がある。池の周りには遊歩道が作られていて、その一部は擬木の橋となって水面の上を散策できるようになっている。一周しても5分くらいの本当に小さな池で、もとは自然の溜池なのか、人工物なのか、よく分からない。
 池には睡蓮が浮かべてありカルガモなどが泳いでいる。睡蓮の花をみながらカルガモに餌をやりつつ歩くこともできる。岸辺ではいつも何人かの釣り人が糸を垂れている。釣った獲物は持ち帰えることができるのか、それとも池に戻すのか、これも分からない。

 池に隣接して池の面積の半分ほどの広場がある。時間帯によって老人たちがゲートボールに興じたり、小学生がキャッチボールをしている。サッカーボールを蹴っていることもある。
 広場の奥にはイチョウやトチノキ、モッコクなどの大木が茂っており、ブランコ、滑り台、鉄棒といった遊具や、背伸ばしベンチ、ぶら下がり棒、腰ひねり棒などストレッチ用の器具が設置されている。よく保育園児が集団で遊びに来る。乳母車をひいたお母さんたちが談笑するにも具合がいい。
 遊具やストレッチ用の器具の上空は、樹々の葉影が広がり緑の天幕に覆われているよう。酷暑のなか木漏れ日を浴びながら身体を動かしていてもあまり暑さを感じないのが有難い。

 夏の散歩には格好な場所で、ここを目的地にして最近は毎日のように通いつめている。

山法師の花2025年05月29日 12:21



 小さな山法師を植えて6、7年になる。3年ほど前の植え替えがダメージになっているようで、生長が遅くなかなか花を咲かせてくれなかった。
 ようやく今年、幹はまだまだ細く頼りないものの背丈が倍以上になって、わずか二輪だけ白い花をつけた。
 花は近縁種のハナミズキと似ているが、ハナミズキのほうが柔らかい感じがする。山法師は花弁(実際は花弁ではなく総苞片というらしい)が手裏剣のように鋭角で野趣がある。
 5月に入って花をつけた山法師は、1カ月近くになるが未だ枯れずに咲いている。図鑑をみると十分に生長したそれは、葉の上を雪が被ったように真っ白な花で埋め尽くされ壮観である。
 この先、年を経るごとに少しずつでも花が増えてくれれば楽しみが加わるけど。

切り花2025年05月03日 13:20



 薔薇と紫蘭と姫空木が満開となったので切り花にして食卓の上に置いた。

 薔薇は薄いピンク、紫蘭は赤紫、姫空木は白、と色彩の按配がなかなか良い。3・4日は食事をしながら愛でることができそうだ。

 これから咲く匂蕃茉莉や梔子は切り花には向かないけど、芍薬とカーネーションのつぼみが膨らんできた。取っ替え引っ替えすれば半月くらいは室内の花を楽しめるだろう。

沈丁花の挿し木2025年05月01日 17:04



 5、6年を経て大きく育った沈丁花が、今年も白い花をたくさん咲かせた。
 沈丁花は寿命が20〜30年と短く、10年くらいで突然枯れてしまうこともあるようだ。このため挿し木などして跡継ぎを用意しておくほうがいいという。

 そこで、花が散った今、挿し木に挑戦することにした。挿し木は去年、五色南天や初雪葛で上手くいった。“柳の下の二匹目のドジョウを狙う”どころか、三匹目を狙うわけだ。
 最も伸びた枝を選び、先端から15cmほどの長さで切り取り、上葉を数枚残し切り口を再度斜めに切ったあと1時間ほど水に漬けた。本当は切り口に発根促進剤を塗布したほうがいいのだが、あいにく手元にないためそのまま鹿沼土を入れた鉢に植えた。

 2か月くらいで根が出てくるはずなのでその間は日陰で管理する。いや、夏の陽射しは危険だから秋まではこのままにしておく。
 1年ほどで地植えできるようになるらしいが、いま庭には植え付けるためのスペースがない。場合によっては移植することなく、鉢での育成も想定して植木鉢は大きなものを選んだ。来年その時が来たら改めてどうするか考えることにする。
 とりあえずは順調に根付いてくれることを期待しよう。

e-Tax2025年03月13日 16:49



 はじめてe-Taxを使って確定申告をした。
 毎年、下書きから電卓を何回も叩き、清書のときに検算し、書き間違えや計算違いがないかを確認したうえ、電車に乗って、あるいは車を運転して税務者まで出向き、ひどいときは30分も40分も並んだすえ提出する、という難行苦行を繰り返していたが、ようやくPCの前に座ったままで申告することができた。

 昨年、利用者識別番号とパスワードを事前に手続きしておいたので、これでe-Taxにログインした。あとは指示通り進んでいくとスムーズに申請書が完成し、電子送付することができた。
 e-Tax側からは途中途中しつこいくらい確認表示がなされるから間違えようがない。なにより自動計算してくれるのが有難い。結果はpdf形式で手元のPCにダウンロードできる。また、今回のデータを保存すれば、次回そのデータを呼び込み、修正追加して新たな申告書を作成することも可能なようだ。
 本当に便利で、なぜもっと早く利用しなかったのかと後悔するばかり。それに納付はともかく還付されるケースでは書面提出より迅速に処理されるという。

 しばらくして、都内に住む子供から連絡があり、臨時の収入が発生し確定申告をしなければならないので手伝ってほしい、と実家に戻って来た。
 とりあえず、二人して事前準備がないままマイナンバーカードでe-Taxにログインを試みた。が、電子証明書の有効期限が切れている、パスワードを覚えていない、となって電子送付ができない。
 仕方ないので電子送付は諦め、書面提出に切り替えることに。それでも手書きよりはe-Taxを活用して申告書を作成したほうが余程簡単だ。後日、出力した結果を所轄へ提出したとのことで、こちらも無事済んだ。

 もちろんe-Taxを完璧に使いこなせてはいないから習熟は必要だけど、これからは何とか電子申告ができる。ずいぶん気が楽である。
 ほっとして気が付くと、沈丁花のいい香りが匂ってきた。ここ数日は天候も不安定で寒暖の差も大きいが、そろそろ春本番である。来月には沈丁花の挿し木に挑戦してみようか、とぼんやり考えている。