2021/10/31 高関健×新響 ブルックナー交響曲第3番2021年10月31日 19:01



新交響楽団 第255回 演奏会

日時:2021年10月31日(日)14:00
場所:東京芸術劇場コンサートホール
指揮:高関 健
演目:ワーグナー/歌劇「リエンツィ」序曲
   ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲
   ブルックナー/交響曲第3番

 あさ、衆議院議員総選挙と最高裁判所裁判官国民審査の投票を済ませ、一息ついたあと池袋へ。
 投票所は結構混んでいた。相変わらず年齢層は高い。もっと若い人たちの声が政治に反映されるといいのだけど。

 今日の指揮者は、飯守泰次郎の予定であったが、急病のため降板。高関健に変わった。
 交代の案内は、新交響楽団のHPによると一昨日、飯守のHPでは昨日になっている。高関健のTweetをみても、依頼を受けたのが演奏会の前々日、本当に緊急のことだったようだ。何はともあれ飯守翁の快復を祈りたい。

 https://twitter.com/KenTakaseki

 プログラム変更が不可能な事態で、急遽代役を務める高関健の対応力に感嘆する。 
 演目は、ワーグナーの2つの序曲と、ブルックナーの「交響曲3番」。

 高関は、やはり丁寧で誠実な指揮ぶりで好感がもてる。飯守翁が仕上げてきた音楽を1日の練習と本番でまとめあげた。もっとも、アマチュアオーケストラの筆頭とはいえ新響は、合奏や各楽器の受け渡しなど、プロオケのようなわけにはいかない。しかし、その幾分ギクシャクし、ゴツゴツした響が、ワーグナーやブルックナーの音楽に一種の味わいを付け加えることとなった。ホルン隊の健闘も特筆しておこう。
 いずれにせよ、手造り感あふれるワーグナーとブルックナーを堪能した日曜の昼下がりだった。